システムアーキテクト試験 平成30年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、ITストラテジスト試験 平成30年度秋期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イ | 2 | エ | 3 | エ | 4 | エ |
| 5 | ア | 6 | ア | 7 | ア | 8 | ウ |
| 9 | ウ | 10 | ア | 11 | エ | 12 | イ |
| 13 | イ | 14 | エ | 15 | ウ | 16 | イ |
| 17 | ウ | 18 | ウ | 19 | イ | 20 | エ |
| 21 | イ | 22 | エ | 23 | ア | 24 | ウ |
| 25 | イ |
解答例PDFに出てくる大問は4問(問1、問2、問3、問4)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,受講管理など人材開発に関する業務システムを例にとり,現行システムの機能の改善と連携の強 化について出題した。 設問1(3)は正答率が低かった。異動発令日の3 営業日前に社員基本情報が更新されてしまうので,それ以降 月末までに開催される講座で名簿の再出力を行うと,翌月の異動後の所属が出力されてしまうことに気付いて ほしかったが,逆に異動しているのに名簿が旧所属のままのケースがあるとした誤った解答が多かった。 設問2(1)は,正答率が低かった。追加した新たな要件を問うているので,要件に書かれているシステムでの 対応が,利用者のどの要望を満たすためかを,きちんと理解すれば正解が導けたはずである。 設問3は,正答率が低かった。適用開始日を主キーに加えない場合は,履歴で管理できないので,年度ごと に変更が行われる講座内容・講座日数について,古い情報が失われてしまう。その時に正しく機能しなくなる のは,過去3 年間の受講日数の算出が必要な年間受講日数一覧であることに気づいてほしかった。 全体を通して,問題文をしっかり理解した上で,自分の言葉で答えるよう出題したが,問題文のどこかを引 用して答えればよいと誤った解釈をした結果,正解に至らなかった受験者が多かったように見受けられた。 システムアーキテクトとして,利用者の要望を十分に理解した上で,システムの利用シーンを想定して,シ ステム要件を決めていくことができるように心掛けてほしい。
問2 では,情報開示システムを例にとり,業務要件,IT 環境上の制約などを踏まえた機能要件,非機能要件 の検討に関わる内容について出題した。 設問3(1)は,新システムの情報提供の機能とは別に,電子フォーム機能を提供することにした理由を解答し てほしかったが,新システム構築の背景,目的から引用するだけの解答が多かった。なぜ,情報提供の機能と は別に機能を用意したのかということを,問題文中の背景及び設問の内容から十分に読み取ってほしかった。 設問3(2)は,運用上の理由を問うているにもかかわらず,社内システムとインターネット上のシステムとの 間を直接オンラインで連携することを禁止しているから,といったシステム方式上の制約を理由として挙げて いる解答が目立った。また,運用上の理由として,職員基本情報の更新が月1 回程度だから,という解答も散 見された。これは,現在の職員認証システムの運用内容であって,新システムにおけるパスワードの運用方針 には直接関係がない。関連システムの運用と新システムに求められる運用要件をきちんと整理,理解してほし かった。 設問4(3)は,正答率が高かったが,携帯電話を利用できないからという内容だけの解答が散見された。利用 者には事業者が多いという,新システムの利用者の特性も含めて解答してほしかった。 システムアーキテクトとして,業務要件,非機能要件,制約事項などを幅広く十分に理解した上で,システ ム要件を定義できるよう心掛けてほしい。
問3 では,ETC サービス管理システムの構築を例にとり,業務とシステムを正しく理解・把握した上でシス テムを更改する際の,機能設計について出題した。全体として,正答率は高かった。 設問1(1)では,現在の業務において,リース車両1 台につきカードを1 枚発行するので,利用中のカードが 存在していないことをチェックしていることがポイントであるが,“有効期限をチェックする”という誤った 解答が見受けられた。問題文中の業務の背景を読み取り,新システムで必要な機能を正しく理解・把握してほ しかった。 設問2(1)では,初回にカードを発行した月に請求することがポイントであるが,“カード有効期限年月”や “カード発行日”という誤った解答が見受けられた。現行の業務を正しく把握してほしかった。 設問3(1)は,正答率が高かった。一方で,利用日確認帳票についての解答を求めたにもかかわらず,利用車 両確認帳票と混同し“自動車登録番号”と誤って解答した例も見受けられた。 システムアーキテクトとして,業務要件を十分に理解した上で,システム要件を定義できるように心掛けて ほしい。
問4 では,IoT,AI を活用する海運用コンテナターミナルシステムを題材に,システムアーキテクチャの決 定,機能仕様の策定について出題した。題意及びシステムの概要は,おおむね理解されているようであった。 設問1(1)では,無人化のために従来システムから変更した点を二つ問うたが,二つ挙げられない解答が見受 けられた。従来システムとNCT システムとの相違点を確実に把握してほしかった。 設問1(3)では,コンテナ受渡し方法の変更で作業効率が向上する理由を問うたが,問題文に記述されていな い事柄を推定して論じている解答が見受けられた。問題文をよく読み取り,システム全体として作業効率が向 上する理由を挙げてほしかった。 設問3(2)では,AI を用いた予測の仕組みの理解力について問うたが,よく理解されているようであった。 設問3(3)では,NCT システムを構成する各要素の役割分担についての考察力を問うた。おおむね理解されて いるようであった。 今後も,システムアーキテクトとして,システム要件をよく理解して,機能仕様を策定するように心掛けて ほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
全問に共通して,自らの体験に基づき設問に素直に答えている論述が多く,問題文に記載してあるプロセス や観点などを抜き出し,一般論と組み合わせただけの表面的な論述は少なかった。また,実施事項だけにとど まり,実施した理由や検討の経緯が読み取れない論述も少なかった。
問1(業務からのニーズに応えるためのデータを活用した情報の提供について)では,営業マーケティング などの一般的な分野からAI による業務判断など,幅広いテーマで論述されていた。本問では,どのようなデ ータ活用のニーズをどのように分析し,どのような情報を提供したか,提供に際しての課題にどのような工夫 をして対応したかについての具体的な論述を期待した。多くの論述は具体性があり,実際にデータを活用した 情報提供に携わった経験がうかがえた。一方で,情報提供のニーズではなく機能追加に関する論述,業務から のニーズではなくシステム開発の一環としての情報提供に関する論述,分析を伴わず求められた情報をそのま ま提供しただけという論述も見受けられた。システムアーキテクトは,業務からの漠然としたニーズを分析 し,それを具体化する能力が求められる。業務とシステムの両面からの視点が重要なことを理解してほしい。
問2(業務ソフトウェアパッケージの導入について)では,業務ソフトウェアパッケージ(以下,パッケー ジという)の導入において発生する業務とパッケージ機能のギャップの解決策について,ギャップの内容,検 討方針,解決策についての具体的な論述を期待した。多くの受験者は,ギャップの解決策を具体的に論述して おり,実際の経験に基づいて論述していることがうかがわれた。一方で,検討方針がなく解決策だけの論述, その解決策で業務が円滑に遂行できるかが不明な論述など,業務への踏み込みが不足しているものも見受けら れた。システムアーキテクトには,対象業務の遂行に最適な解決策を選択する能力が求められる。システムの 知識だけでなく業務を理解することを心掛けてほしい。
問3(組込みシステムのAI 利用,IoT 化などに伴うデータ量増加への対応について)では,組込みシステム にはそれぞれの制約がある中で,データ量の増加を伴う要求に対して,システムアーキテクトとしてどのよう に対応したか,システム設計の実践的能力がうかがえる論述を期待した。多くの論述は発生した問題への解決 策とその選択理由をシステム設計の観点から具体的に論述していた。一方で,部分的な処理の対策内容の説明 にとどまるなど,システム全体を俯瞰 ふかん して解決策を検討する視点が乏しい論述も見受けられた。組込みシステ ムのシステムアーキテクトには,システム特有の制約を含めた特徴を把握し,仕様を達成する組込みシステム のアーキテクチャを構築する能力が求められる。IoT の進展とAI 活用の普及に際して,検討対象のシステムに 関連した技術的視野を広くもち,適切なシステム設計を行うよう,心掛けてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成30年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
この回は4大問ですが、現行制度は3大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
この回は3大問ですが、現行制度は2大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(2.3 MB) | 解答例(59 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(1.9 MB) | 解答例(38 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(5.0 MB) | 解答例(191 KB) | 採点講評(151 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(1.2 MB) | 解答例(103 KB) | 採点講評(111 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。