システムアーキテクト試験 平成29年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、ITストラテジスト試験 平成29年度秋期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | エ | 2 | ウ | 3 | ア | 4 | ウ |
| 5 | イ | 6 | ア | 7 | ウ | 8 | イ |
| 9 | ア | 10 | ウ | 11 | ウ | 12 | ア |
| 13 | イ | 14 | イ | 15 | ウ | 16 | エ |
| 17 | エ | 18 | イ | 19 | ウ | 20 | エ |
| 21 | ア | 22 | ア | 23 | ウ | 24 | ア |
| 25 | エ |
解答例PDFに出てくる大問は4問(問1、問2、問3、問4)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,マイナンバー制度導入に伴う情報システムの構築を例にとり,業務と情報システムを正しく理 解・把握した上で利用者から求められている機能を定義して情報システムを設計する際の,機能設計について 出題した。全体として,正答率は高かった。 設問1 では,マイナンバー制度導入後の業務において,契約管理システムでは,マイナンバーを登録済みか 未登録かによって顧客のマイナンバー申告書の印刷を制御することがポイントであるが,契約管理システムに ない機能である“支払調書の印刷”という誤った解答が見受けられた。問題文中の業務の背景を読み取り各シ ステムの機能配置を正しく理解・把握してほしい。 設問2 は,正答率が高かった。一方で,作成しているレコードの利用目的の解答を求めたにもかかわらず, システム設計と混同し“履歴データを管理するため”と誤って解答した例も見受けられた。 設問3(2)では,申告書ステータスの値を正しく解答している受験者の多くは,その理由も正しく理解してい た。一方で,理由ではなく単純に申告書ステータスの説明だけを記載している解答も見受けられた。 設問4(2)は,正答率が高かったが,“契約終了”や,“不具合”などの,利用者から求められている背景では ない解答があった。業務の背景を読み取り,利用者から求められている内容を解答してほしかった。 システムアーキテクトとして,業務要件を十分に理解した上で,システム要件を定義して情報システムを設 計できるように心掛けてほしい。
問2 では,生産管理システムの改善について出題した。全体として,正答率は高かった。 設問1(1)では,基準生産計画での工場側での考慮点について,工場側の生産能力や稼働率まで記述してほし かったが,単に工場側の状況とだけ記述した解答が見受けられた。 設問2(2)では,作業工程と当該作業工程で使用する設備機械とのマスタ上での関係を正しく理解できていな いと思われる解答が見受けられた。 設問3 では,設問で求めた二つの情報のうち,単位当たりの標準作業時間という解答は記述できていたが, 作業時間を算出するために必要な加工対象の数量が記述できていない解答が多かった。 設問4 は,正答率が高かった。ただ,経理部門については,原価計算の中の加工費計算までの解答を記述し てほしかったが,単に原価計算を行うというだけの解答が見受けられた。 システムアーキテクトとして,業務要件を十分に理解した上で,システム要件を定義できるように心掛けて ほしい。
問3 では,人事給与などに関する業務システムを例にとり,ソフトウェアパッケージを利用した要件定義に ついて出題した。 設問1(2)は正答率が低かった。新システムの標準機能を十分理解し,現在行っている事務について,新シス テムによって不要になるものと,引き続き残るものを適切に見極めてほしかった。 設問2(2)は,ほとんどの職員が毎朝同じ時間帯に出勤するという業務面の理由と,出勤時刻の打刻によって アクセスが集中することのシステム面の理由の両方に触れて解答してほしかったが,どちらか一方の記述しか ない解答が多かった。 設問3(2)は,追給及び返納を廃止するといった解答が見受けられた。寒冷地手当の支給を一括支給から毎月 支給に変更することによって,結果として追給及び返納が不要になるという業務上の関係を正しく理解してほ しかった。 システムアーキテクトとして,業務要件とソフトウェアパッケージのフィット&ギャップ分析を行い,機能 の選定,業務見直しの提言などができるよう心掛けてほしい。
問4 では,IoT,AI の利用を目指した農業生産システムを題材に,システムアーキテクチャの決定,機能仕 様の策定について出題した。題意及びシステムの概要は,おおむね理解されているようであった。 設問1(2)では,太陽電池パネルの異常を検出する方法を問うたが,“サーバで予測した発電量と比較する” との誤った解答が見受けられた。太陽電池パネルの発電量は,気象状況の影響なども受け,予測値とは必ずし も一致しない。また,農場内には複数のモニタリングポストが設置されていることを考慮してほしかった。 設問2(2)(b)は,正答率が低かった。“サーバと農業機械間のデータ送受信に時間が掛かる”との解答が多か ったが,その間にも農業機械が移動していることも併せて記述してほしかった。 設問4 では,サーバからクラウドサービスへの移管が適切ではない機能に共通する特徴を問うたが,正答率 は高かった。クラウドサービス利用上の問題については,よく理解されているようであった。 今後も,システムアーキテクトとして,システム要件をよく理解して,機能仕様を策定するように心掛けて ほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
全問に共通して,自らの体験に基づき設問に素直に答えている論述が多く,問題文に記載してあるプロセス や観点などを抜き出し,一般論と組み合わせただけの表面的な論述は少なかった。一方で,実施事項だけの論 述にとどまり,実施した理由や検討の経緯が読み取れない論述も見受けられた。自らが実際にシステムアーキ テクトとして,検討し取り組んだことを具体的に論述してほしい。
問1(非機能要件を定義するプロセスについて)では,どのような非機能要件を,業務及び情報システム両 方の視点からどのようなプロセスで検討したか,それを第三者に説明する際にどのような工夫をしたかについ ての具体的な論述を期待した。多くの論述は具体性があり,実際に要件定義に携わった経験がうかがえた。一 方で,業務との関連性が乏しい論述や,非機能要件の検討ではなく実現方法の検討に終始した論述も見受けら れた。また,意思決定者への説明に関する工夫を問うたにもかかわらず,説明した内容だけを述べており,工 夫に触れていない論述も見受けられた。システムアーキテクトには,業務及び情報システムの両方の視点から 非機能要件を含む要件定義を行い,それを分かりやすく第三者に説明することが求められる。要件の検討に加 えて,検討結果を分かりやすく説明することも心掛けてほしい。
問2(柔軟性をもたせた機能の設計)では,柔軟性をもたせるための設計と,対象にした業務ルールについ ての具体的な論述を期待した。多くの論述は,柔軟性をもたせるための機能の設計内容を具体的に論述してい た。一方で,要求事項又は設計方針だけにとどまり,具体的な設計内容が不明な論述も見受けられた。また, その設計に当たって,開発コストを抑えるために実施した機能や項目の絞り込みについての論述を期待した が,設計内容と絞り込みとの関連が薄い論述も見受けられた。システムアーキテクトには,様々な変化や要望 に対して,迅速かつ低コストで対応できる情報システムを設計する能力が求められる。現在の要望だけでな く,将来の変化も意識した設計を心掛けてほしい。
問3(IoT の進展と組込みシステムのセキュリティ対応について)では,担当した組込みシステムに特有な セキュリティリスクを特定し,コスト・性能などとのトレードオフ及び当該組込みシステムの特徴を考慮した 対応策から,システム設計の実戦的能力がうかがえる論述を期待した。全体的に適切に論述されているものが 多かった。一方,既存のシステムのセキュリティ対策の説明にとどまっていたり,リスクの特定及び対応策が 一般論に終始していたりする論述も見受けられた。組込みシステムのシステムアーキテクトには,IoT の進展 に伴うセキュリティ対応を考慮した組込みシステムを構築する能力が求められる。組込みシステムのセキュリ ティリスクと不正利用防止の重要性に基づき,適切な対応策を講じられるように心掛けてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成29年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
この回は4大問ですが、現行制度は3大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
この回は3大問ですが、現行制度は2大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(2.0 MB) | 解答例(59 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(1.9 MB) | 解答例(53 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(4.8 MB) | 解答例(185 KB) | 採点講評(151 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(1.2 MB) | 解答例(100 KB) | 採点講評(113 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。