データベーススペシャリスト試験 平成27年度春期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、プロジェクトマネージャ試験 平成27年度春期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ア | 2 | イ | 3 | ウ | 4 | エ |
| 5 | エ | 6 | イ | 7 | イ | 8 | ア |
| 9 | ウ | 10 | エ | 11 | ウ | 12 | イ |
| 13 | エ | 14 | ア | 15 | エ | 16 | エ |
| 17 | ウ | 18 | ウ | 19 | エ | 20 | ア |
| 21 | ア | 22 | エ | 23 | イ | 24 | エ |
| 25 | エ |
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,インターネット書籍販売業におけるデータベースの設計について出題した。全体として正答率は 高かった。 設問1(1)は,部分関数従属性の有無及びその具体例はよくできていたが,推移的関数従属性の具体例を誤っ た解答が散見された。推移的関数従属性は正規形の判定に重要な概念なので,その定義を正確に理解し,識別 できるようにしてほしい。 設問2(2)は,正答率が低かった。日頃から対象領域全体を把握する習慣がなく,概念データモデルを作成す る力が不足していることがうかがわれる。状況記述や関係スキーマ,属性とその意味・制約などから業務ルー ルを注意深く読み取り,それらが概念データモデルに反映されていることを十分に確認するようにしてほし い。 設問2(3)は,アの正答率は高かったが,イの正答率は低かった。表2 の入荷業務と受注業務における更新処 理の内容をよく読めば,出荷業務を行う際に,実在庫数列及び受注残数列の値から出荷した数量を減算する必 要があることを導けるはずである。 設問3 は,(1)の正答率は高かったが,(2)の正答率は低かった。 関係スキーマの設計では,属性,主キー, 外部キーを過不足なく定義し,業務内容を実現できる構造となっていることを十分に確認するように心がけて ほしい。
問2 では,案件管理システムのデータベース設計を題材に,データベースの概念設計・論理設計(主にリレ ーションシップの設計),及びデータベースの参照操作(主に複数テーブルを結合処理するSQL 文の設計)に ついて出題した。全体として正答率は高かった。 設問1(2)は,“部”と“社員”,“社員”と“案件詳細変更履歴”,“営業部社員”と“案件変更履歴”,“工事 部”と“案件詳細”のリレーションシップの正答率が低かった。設問1(1)が正解であっても,対応するリレー ションシップが誤っているものが散見された。外部キーに対応するリレーションシップが正しく記述されてい ることを確認してほしい。また,巻頭のスーパタイプとサブタイプ間のリレーションシップの表記ルールを守 っていない解答,及び三つのエンティティタイプ間を矢線で結ぶ解答が散見された。解答に当たっては,巻頭 の表記ルールに従ってほしい。 設問2(2)は,案件と案件詳細の登録が同時とならない状況,すなわち,案件だけが存在する状況が発生する ことを読み取っていない解答が散見された。問題文をよく読めば,案件と案件詳細を記録する契機が異なる場 合があることが読み取れるはずである。
問3 では,関係データベースを大量に更新するバッチ処理プログラムの性能について出題した。 設問1 は,正答率が高かった。一般にRDBMS のシステムカタログに記録される統計情報は,業務データの分 布の特徴を理解し,処理性能を見積もるのに非常に有用なので,統計情報の利用方法をよく習得してほしい。 設問1(1)のうち,オの正答率が低かった。バッファヒットせずにランダムアクセスする場合,1 行ごとに1 ページを読み込む必要があることを理解しておいてほしい。 設問1(3)では,ソート順を変えたことを前提に,ページ数が減った理由を問うているのに,カード番号,利 用年月日順に読み込んだからという解答が散見された。ソート順の列名を答えただけでは問題文の読替えに過 ぎず,正しい解答にはならないことに注意してほしい。 設問2 は,COMMIT 文を発行しないことでロールバック処理の時間が長くなる問題の解決策として,更新処理 の途中でCOMMIT 文を発行することに変更し,加えてチェックポイントリスタート機能をどのように設計する のかを問う問題であったが,設問1(1)のキを正しく解答していながら,当設問を正しく解答できていない受験 者がいたのは惜しまれる。 設問2(1)及び(2)の正答率は高かったが,(3)は低かった。そもそも述語でないORDER BY 句を解答するか, 多重処理を前提にしているのに多重処理に必要なBETWEEN 述語を解答するというように,問題の前提をよく読 んでいないのではないかと思われる誤った解答が散見された。 設問2(4)では,更新処理において,COMMIT 文を発行することで同期を取る間隔を,タイムアウト時間のT 秒未満にするにはN を幾つ未満にするべきかというN の設計目標を問うた。T>N*A+B+C の式を満たす必要があ ることが分かれば,正しい解答を導けるはずである。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,地域医療情報システムを例として,データベースの物理設計とアクセス性能の分析について出題 した。全体として正答率は高かった。 設問1 では,テーブルと索引の設計について出題した。正答率は高かったが,(3)のテーブル定義表では, 電話番号の格納長にNULL を表すフラグを考慮していない解答が散見され,正答率は低かった。(4)では,サブ タイプの実装方法の相違による,問合せ内容の分析を求めたが,処理3 については,正答率は低かった。問合 せの考察が不十分であることの結果と思われる。 設問2 では,(1)は,医療圏ごとの集計結果が異なる事象が,どのような場合に起こるかについて具体的な 記述を求めたが,データベース内に格納されたデータの状態だけを記述していて,具体的な事象について記述 していない解答が散見された。データが,業務上どのような場合に,どのようにデータベースに格納されるか を分析する能力を身につけてほしい。(2)は,集合R2 と集合R3 の補集合との積集合の記述について,積の記 述がないなど,不完全な解答が散見された。複雑な問合せを正しく分析するために,集合演算の視点で分析を 行うことは重要である。 設問3 では,性能の見積りと物理分割について出題した。(1)の正答率は高かったが,(2),(3)の正答率は 低かった。(2),(3)は,テーブルが物理分割された場合のデータの格納とアクセスに関する理解がまだ不十分 であることの結果と思われる。物理分割された区分では,データがどのようにデータページに格納され,探索 されるか,よく理解した上で設計を行うように心がけてほしい。
問2 では,部品在庫の倉庫管理業務を例として,概念データモデル,関係スキーマ,移行計画について出題 した。全体として正答率は高かった。 設問1(1)では,入荷と入庫の関連を正しく読み取れていない解答が散見された。トランザクションが業務上 連鎖するとき,事象の発生単位は維持・分割・集約されるが,トランザクションがヘッダ・明細の構造では, ヘッダと明細とで,同じ関連で連鎖する場合と異なる関連で連鎖する場合がある。また,ヘッダと明細のいず れかは,関連が存在しない場合もある。このようなトランザクション間の関連は,実務上も重要なポイントと なるので,注意深く読み取るようにしてほしい。 設問2(1)では,“部品保管エリア”に関連するリレーションシップの正答率が低かった。誤った解答をして いても(2)の関係スキーマは正答できている場合が多く,概念データモデルを記述する技能が不十分であるこ とがうかがわれる。概念データモデルは,データベースの要件定義,分析・設計において,関係者のコミュニ ケーションを図る重要な表記法なので,正しく記述できるように技能を修得してほしい。 設問2(4)は全体的に正答率が低かったが,“引渡要求明細”と“出庫明細”の関連が変わることを見過ごし た解答が多かった。棚別の在庫管理をやめることで,“出庫明細”の単位が棚別ではなくなることがデータ構 造にどのように影響するか,注意深く状況を読めば分かるはずである。 設問3(1)では,エンティティタイプの移行の優先順位を誤る解答が散見された。エンティティタイプの移行 の優先順位は,移行先のデータ構造の参照関係によって制約されることを理解してほしい。また,複写元エン ティティタイプがサブタイプをもつエンティティタイプの場合に,スーパタイプとサブタイプの両方を併記し ている解答が散見された。これでは全体集合と部分集合を重複して指定していることになるので,個々のエン ティティタイプがどのような集合を成すのか,よく考えるようにしてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成27年度春期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-3 | 2 | 50点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-2 | 1 | 100点 | 素点 |
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(2.3 MB) | 解答例(56 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(2.4 MB) | 解答例(50 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(4.3 MB) | 解答例(138 KB) | 採点講評(94 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(5.9 MB) | 解答例(152 KB) | 採点講評(88 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。