データベーススペシャリスト試験 令和2年度10月試験の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、プロジェクトマネージャ試験 令和2年度10月試験のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イ | 2 | イ | 3 | ウ | 4 | エ |
| 5 | ウ | 6 | ア | 7 | ア | 8 | ウ |
| 9 | エ | 10 | ウ | 11 | エ | 12 | イ |
| 13 | エ | 14 | イ | 15 | エ | 16 | ア |
| 17 | ア | 18 | イ | 19 | ア | 20 | イ |
| 21 | ア | 22 | イ | 23 | ウ | 24 | イ |
| 25 | エ |
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,食料品スーパマーケットチェーンにおける商品配送業務を題材に,業務要件に基づくデータベー ス設計について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(1)は,ア,イともに正答率が高かったが,概念データモデルの作成は正答率がやや低かった。“発注 明細”,“生産明細”及び“配送明細”と“自社商品”のエンティティタイプ間のリレーションシップが,記入 できていない解答が散見された。状況記述や関係スキーマ,属性とその意味・制約などから業務ルールを的確 に読み取り,解答するようにしてほしい。 設問2(2)は,正答率が低かった。納入は,工場から物流センタへの商品の移動を表し,配送は,物流センタ から店舗への商品の移動を表す。納入と配送の違いを,正確に読み取れていない解答が散見された。また,(3) も正答率が低かった。“工場”と“納入ルート”のエンティティタイプ間のリレーションシップについて,自 社工場から物流センタへの納入の場合に1 対1,委託工場から物流センタへの納入の場合に1 対3 になること が,正確に読み取れていない解答が散見された。新たな商品の追加による業務ルールの変更が,概念データモ デルにどのように反映されたのかを注意深く読み取ってほしい。
問2 では,レプリケーション機能を用いたチケット販売システムを題材に,SQL の設計,トランザクション 制御及び排他制御,適切な同時実行性を満たす設計について出題した。全体として正答率はやや低かった。 設問1 は,正答率がやや高かった。b,d~g は特に高く,述語やORDER BY 句など個々の構文についてはよ く理解されていた。逆に,a とc は低く,条件構文や結合構文には課題があるように見受けられた。 設問2 は,正答率が平均的であったが,(2)の理由については正答率が低かった。特に,ロックの解放待ち時 間の短縮や,デッドロックを回避することを理由に挙げたものが散見された。オンラインシステムでは,同時 実行される要求が,相互に影響して予期せぬ結果を発生させることのないように,処理内容を注意深く設計す る必要がある。設問中の処理内容と状況記述から,適切なISOLATION レベルを読み取ってほしい。 設問3 は,正答率が平均的であったが,(1)ウについては正答率が低かった。設問中のレプリケーション機能 の仕様と状況記述から,目的と必要な処理を読み取ってほしい。
問3 では,RDBMS の機能を用いた販売情報分析システムを題材に,データウェアハウスについて出題し た。全体として正答率は高かった。 設問1(3)では,見直し後の“会員”テーブルの年代は外部キーであり,取り得る列値が限定されているにも かかわらず,IN 述語又はBETWEEN 述語を検査制約に追加する解答が散見された。一方,性別は外部キーで はないので,取り得る列値を限定するIN 述語を検査制約に定義する必要がある。参照制約の外部キーである かどうかによって検査制約の定義に違いが出ることを理解してほしい。 設問2(1)では,ON 句とWHERE 句の述語を逆にした解答が散見された。結合前のテーブルに適用すべき述 語をON 句に,結合後の結果行に適用すべき述語をWHERE 句に指定することを理解してほしい。 設問3(2)では,正答に含まれる小分類コードを答えているにもかかわらず,大分類コードを追加した誤答が 散見された。“小分類”テーブルの外部キーが大分類コードであることに気が付けば,正答を得られたはずで ある。データマートの目的の一つは分析性能の改善である。その改善効果を設計局面で性能見積りによって適 切に評価できる能力を身に付けてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,ホームエネルギーマネジメントシステムの情報提供サービスを題材に,データベースの設計及び 実装について出題した。全体として正答率は低かった。 設問1(1)では,処理内容に合わせた最適な索引の設計を求めたが,索引構成列の定義順を考慮しない解答が 散見された。(2)は,索引探索における入出力ページ数に着目した性能の試算及び改善策について出題したが, 正答率は低かった。行の物理的な並び順と索引のキー順の一致度合いによって性能差が出ることを考慮した性 能設計を行うように心掛けてほしい。 設問2 は,クロス結合の結果行の集計,ウィンドウ関数を用いた問合せについて出題した。全体として正答 率は高かったが,ウィンドウ関数の構文を正しく理解していない解答が散見された。ビッグデータの活用に際 して,こうした問合せの設計は特に必要とされることであり,是非理解を深めてもらいたい。 設問3 は,性能テストについて出題した。全体として正答率は低かった。(1)②では,性能テストの実施を考 慮した解答を期待していたが,システム機能の観点での解答が散見された。(2)の差異1 では,バッファヒット 率に言及した解答が多かった。データの投入順序によって性能が変わることを是非知っておいてもらいたい。 (2)の差異2 では,処理が並走している点だけに言及した解答が目立った。処理の特性,RDBMS の仕組みを考 慮した上で解答してほしい。
問2 では,機械メーカの調達業務及び調達物流業務を題材に,現状と問題解決のために変更した概念データ モデルと関係スキーマ,変更した概念データモデル及び関係スキーマの検証について出題した。全体として正 答率は低かった。 設問1(1)では,調達先のサブタイプ及び品目のサブタイプについての正答率は高かったものの,品目の構成 を表すリレーションシップ及び在庫の対象品目を表すリレーションシップについての正答率が低かった。主キ ーが外部キーの組合せとなるエンティティタイプについて,参照先はマスタ領域のサブタイプ構造のどのエン ティティタイプであるか,注意深く読み取ってほしい。 設問2 では,トランザクション間のリレーションシップ及び対応する外部キーの正答率が低かった。中でも 在庫更新につながるリレーションシップ及び対応する外部キーに不十分な解答が散見された。業務がどのよう に連鎖しているか,業務の連鎖を外部キーとしてどのように実現しているかを注意深く読み取ってほしい。 設問3 の正答率は高かったが,(3)について不十分な解答が散見された。問題解決のための変更で,属性にど のような役割が必要かを注意深く洞察してほしい。 状況記述を丁寧に読み,エンティティタイプ間のリレーションシップや求められる属性を検討する習慣を身 に付けてほしい。また,対象領域全体を把握するために,全体のデータモデルを記述することが重要である。 日常業務での実践の積み重ねを期待したい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
令和2年度10月試験の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-3 | 2 | 50点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-2 | 1 | 100点 | 素点 |
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(2.0 MB) | 解答例(45 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(1.9 MB) | 解答例(38 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(4.2 MB) | 解答例(209 KB) | 採点講評(124 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(5.5 MB) | 解答例(229 KB) | 採点講評(113 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。