情報処理技術者試験 正答アーカイブ 2009〜2026年度・14区分の正答12,948問

ネットワークスペシャリスト試験 平成28年度秋期

ネットワークスペシャリスト試験 平成28年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。

この回について収録しているもの

載っているもの

  • 午前系の正答 25問(問番号と正答の対応表)
  • 採点講評の全文(IPA原文、5件)
  • IPAの問題冊子・解答例・採点講評PDFへのリンク

載っていないもの

  • 午前系の問題文と選択肢(出典PDFがスキャン画像のため)
  • 午後試験の解答(表の読み順が崩れるため、解答例PDFへのリンクのみ)
  • この回の配点(年度ごとの試験要綱を読み取っていないため)
  • 図・表(出典PDFをご覧ください)

問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。

正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。

午前Ⅰ(共通問題)

午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。

この日程の午前Ⅰの正答は、ITストラテジスト試験 平成28年度秋期のページに収録しています。

午前Ⅱの正答

25問。正答のみ。問題文は収録していません。

問正答問正答問正答問正答
1エ2ウ3ウ4イ
5ア6ア7ウ8エ
9エ10エ11ウ12イ
13ア14イ15エ16エ
17ア18ア19ア20ウ
21イ22イ23ウ24ウ
25ウ

午後Ⅰ

解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。

この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。

午後Ⅰの解答例PDFを開く

採点講評(IPA原文)

問1

問1 では,電子メールシステムを用いたサポート業務を第三者に業務委託する場面を題材として,OP25B (ISP ネットワークにおける不正メール配信防止のための対策)実施配下環境でのメール構築や,SPF による 電子メールの信頼性向上の技術について出題した。全体として,正答率は高かった。 設問2 は,よくある電子メール要件に応じたネットワーク構成に関連する問題であるが,(4)の正答率が低か った。電子メール送信のための2 種類のポートの使い分けや,その意味については必須の技術と思われるの で,SMTP-AUTH と併せて,基本をしっかりと理解してほしい。また,(5)はSTARTTLS 方式でTLS 暗号化通 信を行う場合のポート番号を問う問題であるが,STARTTLS 方式ではないTLS 暗号化通信の場合のポート番号 を答えてしまう誤答が散見された。STARTTLS 方式の解説は本文中に書いてあるので,よく読めば正答を導け るはずである。 設問3 は,メールサーバの認証を行うSPF に関して出題したが,正答率は低かった。特に(1)の正答率が低か った。SMTP プロトコルにおける基本的なシーケンスの理解は,メールシステム構築時の動作確認を行う上で の必要事項なので,是非とも理解をしておいてほしい。

問2

問2 では,業務システムを設計する際に,ネットワーク上のセキュリティ脅威を想定し,取るべき対策を考 えられるか,及び不正が行われた際の影響を,最小限にする設計を考えられるかについて出題した。全体とし て,正答率は低かった。 設問2 (1)では,誤って,無線ネットワークの一覧にSSID が表示されないなど,ステルス機能によって無線 LAN クライアント側にみられる効果を解答したものが散見された。(2)では,無線LAN は電波を利用するため 通信内容を容易に傍受されうることは理解できているものの,SSID やMAC アドレスは暗号化できないために 容易に取得されうることを理解している解答は少なかった。無線LAN は広く普及した技術であり,ネットワー ク技術者として正確に理解をし,身に付けてほしい。 設問3 (2)は,正答率は低くなかったが,本文中に示されている条件を見落としたと思われる解答が散見され た。限られた時間の中ではあるが,本文や図表から,ネットワーク構成を正しく読み解けるようになってほし い。 設問4 は,(1)の正答率は低かった。プロキシを通すだけでなく,利用者認証による利用者情報を含めたログ 取得を行うことによって,セキュリティ脅威に対して業務システムをより堅牢にできる点について理解を深め てほしい。また,(2)の正答率は,比較的高かった。セキュリティ脅威を想定する上で,取得できるログの内容 が重要であることはよく理解されていることがうかがえた。

問3

問3 では,メールサーバの移行において行う,アカウント収容替えの設計,移行手順の設計,利用者への影 響などに関して出題した。また,それらを行う基礎として,各種の要素技術に関しても出題した。全体とし て,正答率は低かった。 設問1 の(2),(3)は,DNS のプライマリとセカンダリの通信に関する設問である。DNS は,IP ネットワーク でほぼ必ず使用される根幹の機能なので,基礎的なことは正確に理解しておいてほしい。(4)は,正答率が低か った。DNS キャッシュの影響に言及できた解答はあったが,負荷が偏りやすくなる条件を答えられた解答は少 なかった。(4)の対象であるMGW からMSV への通信と異なり,PC からMSV への通信ではDNS ラウンドロビ ンを用いて負荷分散をしている。後者の通信でもDNS キャッシュが介在するが,それを理由とした負荷の偏り は生じない。この対比に気付いてほしい。 設問2 は,VRRP とDNS の名前解決に関する基礎知識があれば,本問のような構成に初めて触れた人でも正 答を導けるはずである。正答に至らなかった受験者は,よく復習してほしい。また,VRRP とDNS ラウンドロ ビンによるAct-Act 冗長構成は,応用の範囲が広いので,是非知っておいてもらいたい。 設問3 は,(1)の正答率が高かったが,誤答の中には,設問文の条件に合致していない解答や,勝手な仮定に 基づいたと思われる解答が多く見られた。また,(2),(3)の正答率は低かった。この2 問は,移行工程におけ る,未変更社員,メール送受信サーバの変更を実施済みの社員,社外の三者間のメール転送経路を,本文に従 って図3 に書き込めば,正答にたどり着くことができる。この2 問を正しく解答できた受験者は,他の設問の 正答率も高い傾向があり,問題全体を正しく読み解いた人が多かったと推測される。

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く

午後Ⅱ

解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。

この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。

午後Ⅱの解答例PDFを開く

採点講評(IPA原文)

問1

問1 では,ネットワークシステムの拡張を題材に,NAT,マルチホーミング,WebRTC(Web Real-Time Communication),SIP などの技術を扱った。前半の技術検討では,比較的限定された範囲での基本的事項に関 して出題したが,後半は全体を理解し考察しなければならない問題も含めた。これらの問題群を,初見,か つ,短時間で解答するのは大変だったかもしれないが,全体として,よく理解されていた。 設問2 では,マルチホーミングの一手法について問うた。(2)は基本的な問題だが,IP 層とTCP 層の動作を 勘違いしたり,技術的に不正確だったりする解答が散見された。正確で簡潔な記述を心掛けてほしい。 設問3 は,WebRTC に関する設問で,Web ブラウザを使ったリアルタイム通信について問うている。(1) , (2)は,知識がなくても本文の記述から解答できるが,(3),(4)はマルチホーミング環境でのWebRTC 利用とい う応用問題であり,正答率はやや低かった。正答に至らなかった受験者は,解答例を参考に復習してほしい。 また,WebRTC のような比較的新しいWeb コンピューティング技術についても理解を深めてほしい。 設問4 は,WebRTC とSIP を組み合わせた設問である。(1)を除き正答率は高かった。(1)はWebsocket の知識 を求めるものではなく,図6 やHTTP の一般知識からの推論を期待した設問であるが,SIP そのものに引きず られた誤答が多かった。WebRTC とSIP はシグナリングとリアルタイム通信のための通信プロトコルという点 で類似性がある。これらに馴染みのない受験者には,これを機会に復習することを薦めたい。 設問5 では,これまでの検討内容を移行計画という軸から再確認している。設計と運用の両面から考える必 要があるが,一つ一つはそれほど難しくはない。その中で,設計に関する(2),(7)及び運用に関する(5),(6)の 正答率が低く,時間切れと思われる誤答が多かった。限られた時間で,全問に気配りすることは簡単ではない が,本問程度の量と深さには十分対応できるよう,日頃の学習や実業務での実践を積んでほしい。

問2

問2 では,WAN 回線の冗長化をテーマに,拠点間を広域イーサ網とインターネットVPN によって冗長化す る事例を取り上げた。その中で,IPsec だけでなく,L2TP,GRE 及びGRE over IPsec などのトンネリング技術 についても問うた。 設問1 では,アとイが,踏み込んだ内容を問う設問だったことからか,正答率は低かった。 設問2 では,IPsec 関連技術を問うた。(1)の正答率は高かったが,(2)の正答率が低かった。IKE フェーズ1 とフェーズ2 では,それぞれ認証方式の交渉が行われるが,フェーズ2 で交渉される認証方式は,IPsec 通信で 送受信されるデータの完全性を認証するためのものであることを,表の内容と本文の記述から導き出してほし かった。 設問3 では,L2TP とGRE について問うたが,(3)の正答率が低かった。図で示した通信手順とパケット形式 を基にじっくり考えれば,正答を導き出せたはずである。 設問4 では,GRE パケットをIPsec でカプセル化する方法について問うた。ネットワークスペシャリスト試 験の午後では初めての出題分野であったが,正答率は高かった。 設問5 は,ネットワーク技術者の主要な業務に直結した設問であったことからか,(3),(4)及び(6)の“え”を 除き正答率は高かった。(3)は,VRRP の動作を基に考えれば,正答が導けたはずである。(4)は,VRRP のマス タルータの状態と経路テーブルの変化後の内容を基に,サーバ宛てのパケットが転送される経路について考え る設問だったが,機器間の接続が切断されることによる経路テーブルの変化内容が理解できていない解答が散 見された。動的経路制御はネットワークの基盤となる技術なので,是非とも基本技術は習得してほしい。(6)の “う”の解答からは,インターネットVPN の設定についての本文の記述を見落とした受験者が多かったことが うかがえた。

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く

配点

年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。

平成28年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)

参考:現行制度の配点

下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。

午前Ⅱ(25問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1-25254点素点

午後Ⅰ(3大問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1-3250点素点

午後Ⅱ(2大問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1-21100点素点

出典PDF

IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。

区分問題解答例講評
午前Ⅰ問題冊子(2.5 MB)解答例(41 KB)なし
午前Ⅱ問題冊子(2.1 MB)解答例(38 KB)なし
午後Ⅰ問題冊子(2.9 MB)解答例(208 KB)採点講評(160 KB)
午後Ⅱ問題冊子(4.4 MB)解答例(223 KB)採点講評(156 KB)

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFはスキャン画像です(実測)。PDFの中に文字が無いので、PDF内の文字検索はできません。

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