ネットワークスペシャリスト試験 平成26年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、ITストラテジスト試験 平成26年度秋期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | エ | 2 | イ | 3 | エ | 4 | イ |
| 5 | エ | 6 | ア | 7 | ア | 8 | イ |
| 9 | イ | 10 | ウ | 11 | ア | 12 | エ |
| 13 | ア | 14 | ウ | 15 | イ | 16 | イ |
| 17 | イ | 18 | イ | 19 | ウ | 20 | エ |
| 21 | ウ | 22 | エ | 23 | エ | 24 | ア |
| 25 | ウ |
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,ネットワークの冗長化と,WAN 高速化装置を題材とし,OSPF による経路制御,ネットワーク機器 や回線の障害時の運用,WAN 高速化装置の基本的知識について出題した。全体として,正答率は低かった。 設問1 では,ウとエの正答率が低かった。QoS に関する重要な用語なので把握しておいてほしい。 設問2 では,(1)~(3)の正答率が低かった。(1)は,デフォルトゲートウェイの冗長化と,仮想ルータによ る冗長化に着目せずに,単に通信経路を説明しただけの解答が散見された。図と本文をしっかり読み,設問で 何が問われているかを,きちんと理解した上で解答してほしかった。(2)は,OSPF の経路集約を問う問題であ り,(3)は,経路制御にVRRP とOSPF を用いた冗長化構成での,障害時の送信経路を問う問題である。単に暗 記するだけでなく,そのプロトコルの役割や仕組み,活用方法について,しっかり理解しておいてほしい。 (4)は,正答率が高かった。 設問3 では,WAN 高速化装置やPBR(Policy Based Routing)に関する問題である。(2)の正答率が低かっ た。全般的に,ネットワークの基本的な知識について問う問題であり,図と本文をしっかり読み,その条件に 沿って考えていけば,正答を導くことができるはずである。
問2 では,ファイアウォール(以下,FW という)の障害対応を題材に取り上げ,FW の冗長化構成と,VLAN 及び仮想FW の設計について出題した。加えて,OSI 基本参照モデルの第1 層から第4 層までの各層と,隣接す る層間の関係について問うことも意図した。全体として,正答率は低かった。 設問1 では,イの正答率が低かった。FW の冗長化構成における重要な機能なので把握しておいてほしい。 設問2 では,(1)をアプリケーション間の通信に着目せずに,FW に着目した解答が散見された。機能を曖昧 に説明した解答も多く,TCP の信頼性のある通信を実現する機能は何であるかを端的に解答してほしかった。 (3)は,SW2 を挟む構成にすることで,第2 層を透過しつつ第1 層を分離している観点から解答してほしかっ た。(5)a は正答率が低かった。(4)にも関係するが,通信の第2 層と第3 層の違いを把握しておいてほしい。 設問3 は,本文を読解して,VLAN 及び仮想FW の構成図が描ければ難しくない問題である。(2)では,仮想 FW の配置の目的を主体に説明して,肝心の配置の具体性に欠ける記述になっていた解答が散見された。
問3 では,ネットワークのセキュリティ対策を題材に,DNS に関わる基本的な知識と,重要なインシデント が発生した場合のネットワークの運用対処について出題した。いずれも基礎的な知識を問うたものであり,全 体として正答率は高かった。 設問1 は,基本的な用語と知識に関する問題だが,DNS に関わる用語は正答率が低かった。正確に理解して ほしい。 設問2(1),(2),設問3(1)は,DNS やファイアウォールのセキュリティ対策に関する問題であり,比較的高 い正答率であった。受験者の関心も高く,よく学習されていると思われる。 設問3(2)は,DNS サーバの配置とDNS 問合せやゾーン転送を,本文に記載した条件に従って図示する問題で あるが,本文の条件をよく読まず,自身の経験や一般的な知識だけで解答しているものが非常に多かった。ま た,DNS 問合せやゾーン転送は,DNS の基本的な機能であるが,正しく理解されていない解答が散見された。 DNS はネットワークの基礎的な要素であり,用語を覚えるだけでなく仕組みを理解して,構築方法などについ てもきちんと理解しておいてほしい。 設問4 は,インシデント発生時の運用手順について問うたものであるが,ネットワーク技術者としてシステ ムの運用を理解しておくことが大切である。特にPDCA サイクルに従った改善手法については,実務に応用で きるように身に付けておくことが重要である。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,標的型メール攻撃の対策をテーマに,ネットワークでの入口対策と出口対策を取り上げた。その 中で,SPF(Sender Policy Framework),プロキシサーバ,L3SW でのパケットフィルタリング及びログの検査 に関連する記述を基に,ネットワーク技術者に求められる,ネットワーク設計・構築・運用技術とネットワー クセキュリティ技術についての理解を問うた。全体として,よく理解されていた。特に,設問5 の正答率が高 かった。しかし,設問3(3),設問4(4)では,問題の趣旨に沿わない解答が散見された。問われている内容を よく理解して,適切な記述が行えるよう努力してほしい。 設問1 では,a,b に比してc,d,e の正答率が低かった。c は,TCP/IP 通信の基本動作に関わる問いなの で,正答を導き出してほしかった。 設問2 は,入口対策に関連した問題だったが,(2),(3)及び(4)の理由の正答率が低かった。(2)の誤った解 答の例から,SMTP によるメール転送で,詐称が可能な情報と詐称が困難な情報が十分には理解できていないこ とが推測された。(3),(4)は,本文の記述を理解すれば,SPF に関連する前提知識がなくても正答が導き出せ る問いだったが,記述内容を読みこなせなかったのではないかと思われる解答が散見された。 設問3 は,SSL 関連の問題だったが,正答率は低かった。ネットワーク技術者は,業務でSSL の細部までの 理解が必要とされることがなかった結果と思うが,安全で安心できるネットワークの構築のために,ネットワ ークセキュリティについても十分に理解し,その仕組みを適切に説明できるようになってほしい。 設問4 では,パケットフィルタリングについて問うたが,業務で取り組むことが多かったためか,正答率が 高かった。その中で,(4)については,制御内容はおおむね理解できていても,その内容を適切に説明できて いない解答が散見された。 設問5 は,安全なネットワークを維持するための運用に関連する設問だったが,業務で直面している課題だ ったためか,受験者の理解度は高かった。
問2 では,SIP ベースのコミュニケーションシステムを,サービス用システムとして仮想環境上に構築する 場合を取り上げ,SIP の基本的な技術的特徴・応用面での拡張性,仮想環境との間で各種の特徴をもつフレー ムをやり取りする場合に発生する課題と対処,また,ネットワーク機能を仮想サーバ上で実現する取組みなど への理解を問うた。 設問2 は,SIP の拡張性を実現するセッション生成の仕組みに伴うアドレス解決の課題を問うた。(2)では, SIP メッセージ内の情報の書換えの必要性を問うたが,正答率は低かった。メッセージ内容がセッション生成 に,どのように使われるかの理解を深めてほしい。 設問3 は,スイッチのミラーポートの出力フレームを,トランクインタフェースを使って仮想環境のサーバ に取り込む方法を問う問題で,正答率は低かった。ミラーポートの出力フレームの特徴として,宛先MAC アド レスが別のフレームでは送信元MAC アドレスになる場合が発生し,受け取るポートで,MAC アドレスの学習を すると,受け取ったフレーム宛先ポートが同一ポートになってしまうということに気が付かない受験者が多か った。ミラーポートの出力フレームの送信元MAC アドレスが,出力したポートのMAC アドレスと誤解している 解答も散見された。ブリッジの動作原理に関して再度理解を確認してほしい。 設問4 は,音声パケットを複製し,別サーバ宛に転送する場合,SIP による専用のセッションを使う方法に 関する問題で,正答率は高かった。(4)では,通話する相手間で交わされるSIP メッセージと,ロガーサーバ との間で交わされるSIP メッセージが同一と誤解している解答も見られた。シーケンス図の表面的なメッセー ジ名だけでなく,具体的にやり取りされるメッセージの内容にも注意してほしい。 設問5 では,ネットワーク機能を仮想サーバで実現する取組みに関する問題で,正答率は高かった。(3)で は,ハードウェア障害に対応するための冗長化構成のコストメリットを問うたのに対し,一般論の解答が散見 された。設問の趣旨に添って明確に解答するよう心掛けてほしい。 全体として,比較的下位の層におけるネットワーク動作の理解が十分でない印象を受けた。新しい技術を用 いたネットワークで発生する問題の解決にも,基本的な動作原理の理解が必要になることもあるので,基本的 理解に基づく応用力を高めることを心掛けてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成26年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-3 | 2 | 50点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-2 | 1 | 100点 | 素点 |
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(2.0 MB) | 解答例(62 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(1.9 MB) | 解答例(57 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(3.0 MB) | 解答例(126 KB) | 採点講評(86 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(4.6 MB) | 解答例(129 KB) | 採点講評(90 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。