ネットワークスペシャリスト試験 平成24年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、ITストラテジスト試験 平成24年度秋期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ウ | 2 | ウ | 3 | ア | 4 | ウ |
| 5 | エ | 6 | ア | 7 | ウ | 8 | ア |
| 9 | ウ | 10 | イ | 11 | イ | 12 | ウ |
| 13 | ウ | 14 | ウ | 15 | エ | 16 | ウ |
| 17 | ウ | 18 | エ | 19 | エ | 20 | エ |
| 21 | エ | 22 | エ | 23 | エ | 24 | イ |
| 25 | イ |
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,広域負荷分散システムの設計を題材に,サーバ負荷分散とDNS の基本技術を問うとともに,要件 に合わせた設計を行う上で必要となる各種課題の解決について出題した。全体として,正答率は高かった。 設問1 は,ア~ウの正答率は高く,エの正答率は低かった。エについても基本的な用語なので,理解してお いてほしい。 設問2 は,DNS ラウンドロビン方式についての問題で,全体的に正答率は高く,DNS ラウンドロビン方式を 理解している受験者が多かった。 設問3(1)は,サブドメイン作成時のDNS の設定についての問題で,正答率は低かった。DNS はネットワーク の基盤技術の一つなので,サーバ種別やサーバごとの役割,また,各サーバがどのように連携してDNS システ ムを構成しているのかについても,理解しておいてほしい。 設問3(2)は,管理トラフィックによる帯域圧迫とその影響についての問題で,正答率は高かった。 設問3(3),(4)は,サーバ負荷分散方式の基本的な知識についての問題で,正答率は高かった。サーバ選択 方式やパーシステンスについて理解している受験者が多かった。
問2 では,無線LAN とPoE を題材に,モードによってのメッセージの流れの違いや,計画した構成に対して 条件を追加した場合に,どのように設計をやり直すかなどを出題した。全体として,正答率は高かった。 設問1(1)は,基本的な用語と知識に関する問題だが,ア,エ,オの技術用語の正答率が低かった。よく目に する用語については,きちんと理解し,身に付けておいてほしい。 設問1(2),設問2(1)は,接続構成,メッセージの転送ルートなどを図示する問題で,正答率は高く,多く の受験者が基本を理解していると思われた。しかし,この問題を誤ったり,解答できなかったりした受験者 は,今一度ネットワーク技術の基本を,しっかりと勉強してほしい。 設問2 は,通信の流れに関する問題で,正答率は高く,よく理解できていたと思われる。 設問3 は,当初計画していた構成を,冗長化,一元管理,データセンタへの設置など,少しずつ条件を加え ながら,どのように変更したらよいか検討するものである。現場でも,よく経験していると思われる状況を想 定している。考え方を整理して,一つずつ解決していくようにしてほしい。(1),(2)の,正答率は高かった が,(3),(4)と進むに従い,正答率が低くなる傾向がみられた。誤答の多くは,本文中の記述を読み落として いたり,本文中にない条件を加えてしまったりしていた。本文をよく読んで,その流れに沿って考えていけ ば,正答を導けるはずである。
問3 では,モバイル端末を利用したシステム構築を題材に,無線LAN の規格であるIEEE 802.11n に関する 知識と,セキュリティ面も踏まえたWeb アプリケーションで使われるネットワーク技術について出題した。全 体として正答率は低めであり,この領域に関する受験者の基礎知識は不足していると思われる。 設問1 は,全体として正答率が低かった。設問2(1),(2)を含めて,IEEE 802.11n に関する基本的な内容に ついては,きちんと学習しておいてほしい。 設問2(3),設問3(2)は,図中の機器名で解答する問題だが,図中に記載してある機器名を正確に記述して いない解答が多く見受けられた。用語は誤解を生まないように慎重に定義し,使用することが実務でも求めら れるので,常に正確に記述するように心掛けてほしい。 設問2(3),設問3(3)は,本文中に記載されている条件を前提に,図を読み解いて正答を導き出すものであ ったが,本文を考慮せず自身の経験や一般的な知識だけで解答しているものが散見された。本文には様々な条 件が記載されており,その条件に沿って正しい解決方法を導くことを励行してほしい。 設問3(3),(4)はおおむね理解されていたが,セキュリティに関するネットワーク技術は,重要なテーマで あり,できるだけ幅広く正確な知識を身に付けることが重要である。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,拡張イーサネットとTRILL(TRansparent Interconnection of Lots of Links)に代表される新 しいレイヤ2 技術を用いた,データセンタネットワークの構築をテーマに,基本的なネットワーク技術への理 解度を問うた。出題に当たっては,新しい技術の知識をできるだけ前提とせず,従来のネットワークに関する 知識と理解があれば,本文をよく読んで内容を理解することで,受験者が新しい領域にも入っていけるよう心 掛けた。 設問1 は,ウの“単一障害点”に関する正答率が低かった。実務で信頼性の高いネットワーク設計を行う場 合の重要なキーワードであり,正しい理解を期待したい。 設問2 では,ルーティングブリッジと呼ばれる,STP では実現できなかった複数経路の同時利用を可能にす る技術を問うた。動作原理の説明を読んで,実際の経路制御テーブルやアドレス学習テーブルを完成させるな どの具体的設計や,カプセル化に関する理解を問う問題を出題した。全体として,正答率は高かった。 設問3 では,LAN とSAN の統合に必要なFCoE(Fibre Channel over Ethernet)について,動作の概要を説 明した上で,その理解を問うた。全体的に,正答率は高かった。 設問4 では,ルーティングブリッジ上にFCoE を実装する“FCoE over TRILL”について,それまで本文中で 説明された内容の理解の上に,どのような動作をしているのかの理解を問うた。全体的に,正答率は低かっ た。FCF 間をルーティングブリッジで接続するという論理的な接続が理解できていない解答が散見された。イ ーサネットを使用したSAN のデータ転送について,個々の技術の理解を基に,それらを組み合わせた技術の全 体像を理解できるようになることが望まれる。 設問5 は,SAN のネットワークについて,LAN とは異なる信頼性への要求があることを認識してもらう問題 であった。(2)の正答率が低かった。 ネットワークの技術は,新しい技術であっても,基本的な技術を基に,それらの組合せになっているものが 多い。基本動作への理解を深めることは,現実のネットワーク問題への対応力・応用力を高め,新しい技術の 理解も容易になるので,是非心掛けてほしい。
問2 では,ネットワークシステムの再構築をテーマに,障害対応事例,IPv4 とIPv6 を変換するトランスレ ータの導入,STP(Spanning Tree Protocol),及び設計時に作成すべきドキュメントを取り上げ,ネットワー ク技術者に求められる技術の習熟度と活用能力,経験を基にした新技術への対応力を問うた。全体として,よ く理解されていた。特に,IPv6 関連分野は,午後問題では初めての出題だったが,正答率が高く,受験者の間 でIPv6 の学習が進んでいることがうかがえた。 設問1 では,アとウの正答率がほぼ同じだったが,アは,基本的なプロトコルの働きを問う問題だったの で,もう少し高い正答率を期待していた。一方,ウは,IPv6 パケットに関する知識を問う問題だったにもかか わらず,比較的よく理解されていると判断できる正答率だった。 設問2 は,基本的な障害対応事例を基にした設問だったこともあり,正答率は非常に高く,基本的な障害対 応に関しては,受験者は習熟できている領域であることがうかがえた。 設問3 は,IPv6 に関する設問で,全体的に正答率は高かったが,(3)のIPv6 アドレス表記に関する設問の正 答率が低かった。IPv4 では,IP アドレスを8 ビットごと10 進数で表記するが,IPv6 は,16 ビットごと16 進 数の表記になる。そこで,IPv4 アドレスをIPv6 アドレスに埋め込むとき,10 進数を16 進数に変換する必要 があるので,16 進変換の計算方法は理解しておいてほしい。 設問4 は,STP を中心とした設問であったが,(1)の正答率が低かった。(1)は,MAC アドレステーブルを基 にしたスイッチのフォワーディング動作に関するもので,ユニキャストフレームのフォワーディング処理は, スイッチの基本動作なので是非とも理解しておいてほしい。 設問5 は,ドキュメントに関する設問で,ドキュメント作成が業務で行われていることもあり,正答率は高 かった。しかし,(3)では,何を求められているのか理解できていない解答が散見された。午後Ⅱの問題は長 文であるが,本文の理解だけではなく,設問もよく読み,何を求められているかを理解するのが,正しい解答 を導き出す上で必要となることを,是非とも認識しておいてほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成24年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-3 | 2 | 50点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-2 | 1 | 100点 | 素点 |
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(1.9 MB) | 解答例(23 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(1.4 MB) | 解答例(21 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(2.6 MB) | 解答例(143 KB) | 採点講評(110 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(4.3 MB) | 解答例(146 KB) | 採点講評(114 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。