応用情報技術者試験 令和5年度秋期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答80問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
80問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ウ | 2 | エ | 3 | ア | 4 | ア |
| 5 | ウ | 6 | ウ | 7 | イ | 8 | ウ |
| 9 | ウ | 10 | ア | 11 | イ | 12 | イ |
| 13 | イ | 14 | エ | 15 | エ | 16 | エ |
| 17 | ア | 18 | イ | 19 | エ | 20 | エ |
| 21 | ウ | 22 | ウ | 23 | ア | 24 | ア |
| 25 | イ | 26 | エ | 27 | ア | 28 | ア |
| 29 | イ | 30 | ア | 31 | ウ | 32 | イ |
| 33 | イ | 34 | イ | 35 | エ | 36 | ウ |
| 37 | ア | 38 | ウ | 39 | ア | 40 | ア |
| 41 | イ | 42 | ウ | 43 | ア | 44 | ア |
| 45 | エ | 46 | ウ | 47 | エ | 48 | ア |
| 49 | ア | 50 | ア | 51 | エ | 52 | ウ |
| 53 | ア | 54 | エ | 55 | ア | 56 | イ |
| 57 | イ | 58 | ウ | 59 | ウ | 60 | イ |
| 61 | イ | 62 | ア | 63 | エ | 64 | ウ |
| 65 | ア | 66 | エ | 67 | ア | 68 | ウ |
| 69 | イ | 70 | ウ | 71 | エ | 72 | イ |
| 73 | イ | 74 | エ | 75 | エ | 76 | イ |
| 77 | エ | 78 | エ | 79 | ア | 80 | イ |
解答例PDFに出てくる大問は11問(問1、問2、問3、問4、問5、問6、問7、問8、問9、問10、問11)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,PPAP と呼ばれるメール送信方式を題材に,PPAP 方式の運用上の問題点及び代替策としてS/MIME について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(1)は,正答率がやや高かった。PPAP 方式の問題点については理解されていることがうかがえた。 設問2(1)は,正答率が高かったが,(2)の正答率は平均的であった。S/MIME におけるメールへの電子署名の 付加,及びメール内容の暗号化の方法は重要なので,その概要だけにとどまらず,どのような手順で,どの鍵 が使われるかについてまで理解を深めてほしい。 設問2(3)は,正答率が低かった。共通鍵暗号方式は暗号化や復号の処理が比較的簡単であるのに対し,公開 鍵暗号方式は複雑な処理を必要とすることを理解して,正答を導き出してほしい。 設問3 は,正答率がやや高かった。電子証明書の正当性は電子署名の真正性の検証によって確認でき,電子 署名の真正性の検証には認証局(CA)の公開鍵が用いられることは理解されていることがうかがえた。
問2 では,事務機器販売会社の中期経営計画策定を題材に,バランススコアカードによるビジネス戦略の策 定,SECI モデルによる知識創造活動について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(2)は,正答率がやや低かった。ソリューションを開発し販売することだけを解答した受験者が散見さ れた。競合他社から同じ商品やサービスが販売されることを防ぐ方法を解答してほしい。 設問1(3)のd は,正答率がやや低かった。ソリューションやソリューションパターンと解答した受験者が散 見された。バランススコアカードの構成要素である,戦略目標,重要成功要因,評価指標及びアクションの関 係を正しく理解し,正答を導き出してほしい。 設問2(1)は,正答率が低かった。個人が蓄積した知識や経験を組織全体で形式知化し,新たな知識を生み出 す一連のサイクルについて,具体的な活動に照らし合わせて理解を深めてほしい。 設問3 は,正答率が低かった。多くの企業が,収益性を測る指標であるROE を高めることを中期経営目標に 掲げている。ROE の計算方法について正しく理解してほしい。
問3 では,2 分探索木の一種である平衡2 分探索木のうちAVL 木を題材として,木構造,再帰的アルゴリズ ム,計算量について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2(1)は,いずれも正答率がやや高かった。木構造を再帰的に表現する手法は一般的によく用いられてお り,是非理解を深めてほしい。 設問2(2)は正答率が低く,平衡木や2 分探索木の条件を満たしていない誤った解答が散見された。プログラ ミングにおいて重要な,アルゴリズムを理解しその操作を机上で再現する能力を身につけるとともに,注意深 く解答してほしい。 設問2(3)は,正答率が低かった。木構造を用いる場合,探索時の計算効率だけではなく,挿入時の計算効率 も考慮することが重要である。
問4 では,中堅の家具製造販売業者の合併における基幹システム統合を題材として,システム統合の方式設 計について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 は,正答率が平均的であった。システム統合に伴って幾つかのシステムを廃止するとき,業務への影 響を抑えるためには何の機能をどのシステムに残す必要があるか,業務の視点を忘れずに各機能の最適な配置 を導き出してほしい。 設問3 は,正答率が低かった。SaaS をPaaS やIaaS,自社システムの運用アウトソーシングサービスと混同 していると思われる解答や,C 社の会計システムとC 社のオンプレミスのシステムが元々連携していたことを 考慮していないと思われる解答が散見された。SaaS の特徴や制約をあらかじめ把握した上で,統合後だけでは なく統合前のシステムの全体像も正しく理解し,注意深く解答してほしい。
問5 では,新ブランドの広報に用いるメールサーバの構築を題材に,DNS や電子メール技術について出題し た。全体として正答率は平均的であった。 設問3(1)は,正答率が低かった。PC のメールソフトウェアの設定項目と設定内容を題材として,DNS サーバ に登録されたFQDN とIP アドレスの対応関係やDNS が用いるポート番号について問うた。DNS はWeb などのイ ンターネットに関する技術の基盤となるものであるので,是非理解しておいてほしい。 設問4 は,正答率が低かった。広報サーバがメール送信を許可するネットワークアドレスを問うたが,端末 のIP アドレスの解答が散見された。IP アドレスにおけるネットワーク部,ホスト部の考え方は,ネットワー ク設計を行う上で基礎となるものであるので,是非理解しておいてほしい。
問6 では,在庫管理システムの改修を題材に,データベース設計として,現状と改修後のE-R 図から追加す るエンティティや属性,処理内容,及びOLAP に役立つウィンドウ関数のSQL 文について出題した。全体として 正答率は高かった。 設問3 のi は,正答率がやや低かった。“WINDOW”と誤って解答した受験者が散見された。BNF を正しく読み 解き,正答を導き出してほしい。近年,データベースに蓄積されたデータの分析・活用がますます重要になっ ているので,ウィンドウ関数の利用方法は是非身につけてほしい。
問7 では,トマトの自動収穫を行うロボットを題材に,要求仕様の理解,要求仕様に基づいたソフトウェア 設計について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(1)は,正答率がやや高かったが,“障害物を検知していない場合”や“管理者スマホから収穫開始の 指示を受けた場合”とした解答が散見された。収穫ロボットの位置による状態遷移を正しく理解した上で解答 してほしい。状態遷移とシステムの動作について正しく理解することは,組込みシステムのソフトウェア設計 において重要であるので,是非理解を深めてほしい。 設問2(2)は,正答率が低かった。“収穫トレーの空き領域の情報”とした解答が散見された。収穫ロボット の構成要素と各タスクの処理概要を整理することで,パラメータとして通知する必要がある情報を導き出して ほしい。
問8 では,美容室の販売促進活動で用いるスマートフォンアプリケーションソフトウェアの開発を題材に, マルチスレッド処理について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問3(1)は,正答率が低かった。スマートフォンアプリケーションをはじめとしたユーザの端末上で動作す るアプリケーションを開発するには,各処理の処理内容を理解した上で適切なスレッドで処理を実行する設計 が重要になるので,スレッドに関する理解を深めておいてほしい。 設問3(2)は,正答率が低かった。二つのスレッドの完了を待ち合わせるjoin について問うた。昨今の高性 能なCPU を搭載したスマートフォンやPC では,アプリケーションソフトウェアがマルチスレッドで処理を行う ことは一般的であるので,スレッドの分岐や待合せ処理については,是非理解しておいてほしい。
問9 では,金融サービス業のプロジェクトを題材として,プロジェクトマネジメントの観点からプロジェク トチームのマネジメントや調達マネジメントについて出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(2)は,正答率が平均的であった。顧客接点のデジタル化を実現するために機械学習技術を採用する局 面で,自社だけで実施せず他社に技術支援を業務委託するという判断をした際の着眼点について問うた。プロ ジェクトにおける重要な決定の際には,他社の事例だけでなく,自社の現状を正確に把握する必要がある点に ついて,是非理解を深めてほしい。 設問2(1)は,正答率がやや高く,調達マネジメントにおけるベンダーの比較方法については,よく理解され ていることがうかがえた。
問10 では,オフィス用セキュリティ機器製造販売会社における社内新サービスの提供を題材に,SLA のサー ビスレベル目標の設定,SLA についての顧客及びサービス供給者との調整を通じた,サービスレベル管理につ いて出題した。全体として正答率はやや低かった。 設問2(2)は,正答率がやや低かった。サービス課と内部供給者との間のサービスレベル項目及び目標の合意 は,新サービスの利用者である販売部とサービス提供者であるサービス課との間のサービスレベル目標を達成 するために必要であるということを理解してほしい。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。サービスデスクへの問合せ件数を削減する対応が必要と考えた理由を 問うたが,“Y 社の体制を増強する”という解答が散見された。1 か月前にY 社に件数を提示することになって いて,体制を増強することはできないことを本文から読み取り,正答を導き出してほしい。
問11 では,通信販売管理システムを題材に,情報システムに係るコンティンジェンシー計画の実効性に関 するシステム監査におけるリスクの識別及び監査手続について出題した。全体として正答率はやや低かった。 設問2 は,正答率がやや低かった。"今回の監査の背景を踏まえると"という前提から監査を実施することに なった経緯が記載されている箇所を読み取って,正答を導き出してほしい。 設問4 は,正答率がやや低かった。机上では訓練が実施できない内容を解答しているケースも散見された。 コンティンジェンシー計画発動時の手順と現在のコンティンジェンシー計画の訓練内容とを比較することで正 答を導き出してほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
令和5年度秋期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-80 | 80 | 1.25点 | 素点 |
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1 | 1 | 20点 | 素点 |
| 問2-11 | 4 | 20点 | 素点 |
問1:問1は必須解答。分野は情報セキュリティ(試験要綱 別紙「応用情報技術者試験 午後試験の分野別出題数」44頁)
問2-11:問2〜11から4問選択。選択問題群の分野は経営戦略/システムアーキテクチャ/ネットワーク/データベース/組込みシステム開発/情報システム開発/プログラミング(アルゴリズム)/プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査(どの問番号がどの分野かは非公表)
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。