情報処理技術者試験 正答アーカイブ 2009〜2026年度・14区分の正答12,948問

応用情報技術者試験 令和3年度春期

応用情報技術者試験 令和3年度春期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答80問を収録しています。

この回について収録しているもの

載っているもの

  • 午前系の正答 80問(問番号と正答の対応表)
  • 採点講評の全文(IPA原文、11件)
  • IPAの問題冊子・解答例・採点講評PDFへのリンク

載っていないもの

  • 午前系の問題文と選択肢(出典PDFがスキャン画像のため)
  • 午後試験の解答(表の読み順が崩れるため、解答例PDFへのリンクのみ)
  • この回の配点(年度ごとの試験要綱を読み取っていないため)
  • 図・表(出典PDFをご覧ください)

問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。

正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。

午前の正答

80問。正答のみ。問題文は収録していません。

問正答問正答問正答問正答
1ア2ア3ウ4ア
5ウ6エ7ウ8ウ
9ウ10イ11イ12イ
13ウ14エ15ア16ア
17イ18イ19エ20エ
21エ22ウ23ウ24ア
25ウ26エ27ウ28イ
29ア30イ31エ32ア
33エ34ウ35エ36イ
37イ38イ39ウ40ア
41ア42ウ43ア44イ
45ウ46ウ47エ48ア
49ア50エ51ア52エ
53ア54エ55エ56ア
57イ58ウ59ア60ウ
61ウ62ウ63ア64ア
65エ66ウ67ウ68ウ
69イ70イ71イ72イ
73エ74ウ75イ76エ
77イ78エ79イ80イ

午後

解答例PDFに出てくる大問は11問(問1、問2、問3、問4、問5、問6、問7、問8、問9、問10、問11)です。

この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。

午後の解答例PDFを開く

採点講評(IPA原文)

問1

問1 では,自社ドメインを管理する権威DNS サーバに対して行われたサイバー攻撃の事例を題材に,情報セ キュリティの具体的な技術的対策について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1 及び設問2(3)は,正答率が平均的であった。権威DNS サーバは情報システムにおける基盤であり,サ イバー攻撃の対象となることも多い。インシデント発生時に権威DNS サーバの挙動からサイバー攻撃の原因を 究明するためには,DNS の応答の仕組みを正しく把握しておくことが必要である。本問で取り上げた,権威 DNS サーバの管理者権限が奪取された場合に起こり得る影響について,よく理解してほしい。 設問3(2)は,正答率が低かった。近年はDV 証明書の入手が容易になってきたことから,Web サイトの信頼 性を高めるためにEV 証明書を用いることも多い。DV 証明書とEV 証明書の違いとともに,EV 証明書によっ て実現できるセキュリティ対策への理解を深めてほしい。

問2

問2 では,機械部品メーカの情報システム戦略の策定を題材に,経営戦略に沿った情報システム戦略策定手 順について,バリューチェーン分析やDX レポートの理解と併せて出題した。全体として正答率は平均的であ った。 設問1 は,正答率が低かった。バリューチェーン分析は重要な分析手法の一つなので,その内容について理 解を深めてほしい。 設問3(2)は,正答率が低かった。様々なソースデータをデータウェアハウスに書き込み,統合するETL ツー ルについて,理解してほしい。 設問3(3)は,正答率がやや低かった。ERP を導入する際,カスタマイズを最小限にして,できる限り標準機 能を使用する計画を立てることがしばしば行われる。本問では,各工場の独自のノウハウを業務プロセスや情 報システムに反映させ,競争優位を保っていることを踏まえ,自社の特性を慎重に考慮して計画を立案する必 要があることを理解してほしい。

問3

問3 では,クラスタリングを行う手法の一つであるk-means 法を題材に,クラスタリングのアルゴリズムに 関する理解と実装について出題した。全体として正答率は高かった。 設問1(2)は,正答率がやや低かった。表2 の結果を使い,重心とクラスタの見直しを繰り返し,座標が変わ らなくなるまで,落ち着いて計算して正答を導き出してほしい。 設問3 は,正答率がやや高かった。問題文から,各点と既存コアの距離をベースにした確率分布を用いてい ることが分かるので,確率をTS/Sum とすればよい。これによって,総和が1 になるなどの確率の基本性質に 合致することを理解してほしい。

問4

問4 では,駐車場管理システムへの機能追加を題材に,LPWA 通信サービスなどのIoT 技術やクラウドサー ビスを用いたシステム構築について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。本問で構築しようとした駐車場管理システムでは,端末P からのデー タ収集と駐車場アプリからのアクセスの両方を考慮する必要がある。計算式自体は複雑ではないので,落ち着 いて計算するように心掛けてほしい。 設問4(1)は,正答率が低かった。本文中では送信データ量に関する解答を求めているのに対して,通信速度 や通信回数に関する解答が散見された。本文をよく読んで解答を導き出すように心掛けてほしい。 設問4(2)は,正答率がやや低かった。MQTT やMQTTS は,IoT の普及に伴い利用が進んできた通信プロト コルである。その基本的な仕様や特徴をよく理解してほしい。

問5

問5 では,旅行販売システムへのチャット機能の追加を題材に,HTTP 及びWebSocket について出題した。 全体として正答率はやや低かった。 設問2(2)は,正答率がやや低かった。ファイアウォールやルータが許可する通信プロトコルを制限してセキ ュリティを確保する際に,通信プロトコルで利用するポート番号を用いる場合があることを知っておいてほし い。 設問3(2)は,正答率が低かった。DNS ラウンドロビン方式の負荷分散を用いる場合に,TLS 証明書をインス トールする機器を問うたが,ルータやプロキシサーバという解答が散見された。HTTP の暗号化に広く利用さ れているTLS については,TLS 証明書をインストールする機器の違いによって通信の暗号化範囲が異なる点を 理解してほしい。

問6

問6 では,MaaS 事業者の経営分析システム構築を題材に,SoI(Systems of Insight)において必要となるデ ータベース設計及びデータ操作について出題した。全体として正答率はやや低かった。 設問1 は,正答率が平均的であった。業務部門の要件に対して必要なデータが不足していることは現実によ くある問題なので,データソースを注意深く精査してほしい。 設問2(1)は,正答率が低かった。スタースキーマは,関係データベースを用いて多次元データベースを実装 する際に有用なデータモデルの構造なので,十分に理解してほしい。 設問3(1)のf は,正答率がやや低かった。結合は基本的なデータ操作の一つなので構文を理解してほしい。 設問4 は,正答率が低かった。人気車種及び遅延返却発生件数の分析のレスポンス性能を改善するためには 貸出表の集計表をデータマートとして作成する必要があるが,貸出表に着目していない解答が散見された。要 望を実現するために必要なデータを明確にした上で,正答を導いてほしい。

問7

問7 では,ディジタル補聴器を題材に,ディジタル補聴器の構成,性能と消費電力及び自動音量調節機能に ついて出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(1)は,正答率が低かった。全体のバッファ長について問うたが,バッファを構成するブロック長を答 えている解答が散見された。仕様書からバッファ長を決定するのは設計の基本なので,理解してほしい。 設問2(1)は,正答率が高く,式の意味を正しく理解できていることがうかがえた。組込みシステム開発にお いて,消費電力と性能はトレードオフの関係にあり,これらを同時に満足させる最適解を決定することが重要 である。 設問3(2)は,正答率が低かった。判定部の式の意味について問うたが,式をそのまま記述しただけの解答が 散見された。式の意味を正しく理解することは,ソフトフェアの挙動を理解することである。ソフトウェアの 設計において必須なので,是非理解してほしい。

問8

問8 では,クーポン券を発行するシステムを題材に,ノンブロッキングI/O 型のWeb サーバソフトウェアで 動作するアプリケーションソフトウェアの構成について出題した。全体として正答率はやや低かった。 設問1(2)は,正答率が低かった。コンテキストスイッチについて問うたが,スレッドスイッチという解答が 散見された。コンテキストスイッチは,一つのCPU コアを有効に利用するためにプロセスやスレッドを切り替 える重要な処理なので,是非理解してほしい。 設問3 は,正答率が平均的であった。本文に示したデザインパターンに従ってソフトウェアを設計し,その 処理順序について問う問題であった。デザインパターンを理解してソフトウェアを設計する能力は,良いソフ トウェアを設計する上で重要なので,是非身に付けてほしい。

問9

問9 では,多段階契約を採用した大手機械メーカのシステム子会社のコスト見積りを題材に,見積手法の考 え方や手順及び契約形態について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1 のf は,正答率がやや低かった。2 回目のコスト見積額は,L 社内の承認を得た後,Q 社の合意を得た ことによって,コストベースラインとなっており,M 課長がQ 社に提案した追加予算は,コストベースライン の外側であることから,マネジメント予備であることを理解してほしい。 設問3 は,正答率が低かった。類推法では,類似かつ複数のプロジェクトを比較する必要があり,本問で は,そのうち類似プロジェクトとの比較を問うている。類似と複数の二つの視点があることを理解して正答を 導いてほしい。 設問4(2)は,正答率が低かった。ファンクションポイント法は,利用者の視点から,ソフトウェアの機能を 基本にして,その処理内容の複雑さなどからファンクションポイントという点数を付けていき,開発規模を測 定する手法である。ファンクションポイント法などの代表的な見積手法については,その特徴や見積方法の理 解を深めてほしい。

問10

問10 では,SaaS を用いた営業支援サービス及びサービスデスクサービスの設計を題材に,SLA の策定や評 価に関する基本的な理解,及び合意した目標値の達成に向けた施策の理解について出題した。全体として正答 率は平均的であった。 設問1(2)は,正答率が平均的であった。SLA の対象となる1 か月のサービス提供時間の計算がポイントとな るが,計算式自体は複雑ではないので,落ち着いて計算して正答を導いてほしい。 設問4(2)は,正答率がやや低かった。サービスデスク以外の部門で実施する内容についての解答が散見され た。アップグレード時には稼働環境の機能が変更を受ける可能性があり,サービスデスク側でも手順を変更す る必要があることに気付いてほしかった。

問11

問11 では,企業グループ共通で利用するために導入した新会計システムを題材に,システムへの入力方法や アクセス権限管理が複数存在する中で,検証すべきコントロールの特定や監査手続の策定について出題した。 全体として正答率は平均的であった。 設問2 は,正答率がやや高かった。新会計システムにおいて,アップロード入力されたデータは承認者の承 認を経ずに正式な会計データになるという問題点があることは,正しく理解されていることがうかがえた。 設問6 は,正答率がやや低かった。新会計システムでは,同一利用者ID(同一人物)に入力と承認の権限が 付与されていても,入力者が承認できないという設定があるという本文中の記述に着目し,正答を導き出して ほしい。

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く

配点

年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。

令和3年度春期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)

参考:現行制度の配点

下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。

午前(80問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1-80801.25点素点

午後(11大問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1120点素点
問2-11420点素点

問1:問1は必須解答。分野は情報セキュリティ(試験要綱 別紙「応用情報技術者試験 午後試験の分野別出題数」44頁)

問2-11:問2〜11から4問選択。選択問題群の分野は経営戦略/システムアーキテクチャ/ネットワーク/データベース/組込みシステム開発/情報システム開発/プログラミング(アルゴリズム)/プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査(どの問番号がどの分野かは非公表)

出典PDF

IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。

区分問題解答例講評
午前問題冊子(4.9 MB)解答例(54 KB)なし
午後問題冊子(9.4 MB)解答例(225 KB)採点講評(205 KB)

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。

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