情報処理技術者試験 正答アーカイブ 2009〜2026年度・14区分の正答12,948問

応用情報技術者試験 令和2年度10月試験

応用情報技術者試験 令和2年度10月試験の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答80問を収録しています。

この回について収録しているもの

載っているもの

  • 午前系の正答 80問(問番号と正答の対応表)
  • 採点講評の全文(IPA原文、11件)
  • IPAの問題冊子・解答例・採点講評PDFへのリンク

載っていないもの

  • 午前系の問題文と選択肢(出典PDFがスキャン画像のため)
  • 午後試験の解答(表の読み順が崩れるため、解答例PDFへのリンクのみ)
  • この回の配点(年度ごとの試験要綱を読み取っていないため)
  • 図・表(出典PDFをご覧ください)

問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。

正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。

午前の正答

80問。正答のみ。問題文は収録していません。

問正答問正答問正答問正答
1エ2ウ3ウ4ウ
5エ6ア7ウ8ア
9エ10エ11ウ12イ
13イ14ア15エ16ア
17イ18ア19ア20ウ
21イ22イ23イ24ウ
25エ26エ27ウ28ウ
29エ30ア31イ32エ
33イ34ウ35イ36イ
37ア38ウ39ア40イ
41ア42イ43エ44ア
45イ46ア47エ48エ
49ウ50エ51エ52ア
53イ54ウ55ウ56ウ
57イ58エ59イ60ア
61エ62ア63エ64ア
65イ66ウ67ウ68エ
69ア70エ71エ72ウ
73エ74ウ75ア76エ
77イ78イ79エ80ウ

午後

解答例PDFに出てくる大問は11問(問1、問2、問3、問4、問5、問6、問7、問8、問9、問10、問11)です。

この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。

午後の解答例PDFを開く

採点講評(IPA原文)

問1

問1 では,内部不正による情報漏えい対策を題材に,技術と運用の両面での対策について出題した。全体と して正答率は平均的であった。 設問2(2)は,正答率が平均的であった。ウ(添付ファイルを暗号化し,パスワードを別メールで送信する) を選択した解答が散見された。この処理は,誤送信対策としては効果的だが,情報の不正持ち出し対策にはな らないことを理解しておいてほしい。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。ディジタルフォレンジックスは,ディジタル情報の改ざん,窃取など に対する法的な証拠性を明らかにすることであり,情報保全のための重要な手法なので覚えておいてほしい。 (3)は,正答率がやや低かった。実施した複数の対策の内容を告知することによって,情報の不正持ち出しが困 難であること,仮に不正持ち出しに成功しても操作ログから,それを隠しとおすことができないことを,不正 持ち出しを企む者に知らしめることが,不正行為の抑止に繋がることを理解しておいてほしい。

問2

問2 では,IT 企業の新事業の創出を目的とする事業戦略の策定を題材に,PEST 分析による外部環境分析及 び事業戦略の策定について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1 は,正答率がやや低かった。本文の記述からW 社では拠点間の交流を活性化することによって,新事 業の創出につながることを強く期待しているが,現状の就業環境下では新事業の創出が困難であることを懸念 している。W 社の事業方針をよく理解した上で事業に関する機会損失リスクを解答してほしい。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。新しい拠点の立地条件や一拠点への全従業員集結に関する解答が散見 された。W 社の知名度や企業ブランド価値を上げることによって,先端IT 人材を確保でき,将来の新規事業 の創出及び事業拡大へつなげる狙いに着目してほしい。

問3

問3 では,誤差拡散法による画像のモノクロ2 値化を題材に,そのアルゴリズムに関する理解と応用力につ いて出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(2)は,正答率がやや低かった。手順が進むごとに,データの値がどのように変化していくかを正しく 把握することは,手順(アルゴリズム)を理解するだけでなく,その手順をプログラムとして実装する上でも 非常に重要である。 設問2 のウは,正答率が低かった。拡散された誤差の値を,ピクセルごとに加算し蓄積する処理について問 うたが,d*ratio[c]/denominator だけを答えた解答が目立った。ピクセルの元の値に拡散された誤差を足し込 む処理であるということを理解した上で解答してほしかった。 設問4 のクは,正答率が低かった。プログラム中に実行回数が多い処理がある場合,その回数を正しく把握 することは,パフォーマンスを改善する上で非常に重要なので,理解を深めてほしい。

問4

問4 では,ヘルスケア機器とクラウドとの連携を題材に,システム方式設計について出題した。全体として 正答率は平均的であった。 設問1(3)は,正答率が低かった。“測定データをクラウドへ連携する処理”について,“再実行を2 回行う余 裕”を算出するためのパラメタとしては,データ量(業務処理量)とネットワークの品質がある。問題文中に 示された条件を過不足なく読み取り,正答を導き出してほしい。 設問3 は,正答率が高かったものの,単にメモリ,ネットワークなどの用語だけを漠然と挙げた解答が散見 された。システムアーキテクチャを意識しながら,具体的に解答してほしい。

問5

問5 では,仮想デスクトップ基盤(以下,VDI という)の導入を題材に,VDI の導入によって発生するトラ フィックの変化内容について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2(1)は,正答率が平均的であった。NPC に設定されるデフォルトゲートウェイは,NPC が他のセグメン ト宛てにパケットを送信するとき,パケットの送信先となる機器であることを理解しておけば正答が導けたは ずである。(2)は,“機器名”の正答率がやや低かった。DHCP リレーエージェントは,DHCP のブロードキャ ストフレームを受信する機器(本問の場合はL3SW2)で稼働させることを理解しておいてほしい。 設問3(1)については,VDI 導入前のNPC とサーバとの間の通信は,VDI 導入後は仮想PC とサーバとの間の 通信に置き換わることを理解してほしかった。(2)は,正答率が低かった。項番5 のインターネット利用通信 は,インターネットから仮想PC へのトラフィックであるのに対し,項番7 の画面転送通信は,仮想PC からイ ンターネット上のTC へのトラフィックであり,トラフィックが逆向きであることを導き出してほしかった。

問6

問6 では,宿泊施設の予約システムを題材に,データベースに関する基本的な理解と,データ保全に関する 応用力について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 のd は,正答率がやや低かった。HAVING 句は,GROUP BY 句でグルーピングした項目に対する条件 付けに利用されるので,よく理解しておいてほしい。 設問3(3)のh は,正答率が低かった。列名の指定は正しいが,最小値を指定する記述がない解答が散見され た。どのような抽出条件を記述すれば,目的のレコードを正しく抽出できるのかについて,注意深く考えて正 答を導いてほしい。

問7

問7 では,多言語多通貨対応両替システムを題材に,周辺装置との通信仕様,両替機を制御するタスク設計 について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 は,正答率が低かった。単位の変換又は計算を誤ったと思われる解答が多かった。落ち着いて計算す るよう心掛けてもらいたい。 設問3 は,正答率がやや低かった。問うている処理条件を理解していないと思われる解答が多かった。シス テム仕様の内容とタスク設計の内容とを対比しながら検討してほしい。 設問4 は,正答率が高かったが,両替状態では起こり得ないことや問題文の想定を無視した内容を解答した 受験者もいた。解答した内容で問題の想定条件を満たすことができるかどうかを再確認してほしい。

問8

問8 では,アジャイルソフトウェア開発手法の導入を題材に,開発手法の一つであるスクラムについて出題 した。全体として正答率はやや低かった。 設問1 のa は,正答率が低かった。スクラムにおいて主要な役割であるプロダクトオーナやスクラムマス タ,開発チームについて,その名称だけではなく果たすべき役割についても,その特徴をよく理解しておいて ほしい。 設問3(1)では,“原因”は正答率が平均的であったが,“解決策”は正答率がやや低かった。デイリースクラ ムの目的や運用ルールについて,十分に理解しておいてほしい。 設問3(2)は,正答率が低かった。ウォータフォールモデルを意識したプロジェクト管理上の課題を指摘する 解答が散見された。アジャイル開発が求める価値や開発プロセスについて,ウォータフォールモデルとの違い を意識しながら,是非理解しておいてほしい。

問9

問9 では,品質に問題が発生した状況を題材に,適切なプロジェクト計画と導入可否判断基準の変更,ステ ークホルダと変更内容の調整について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2(3)は,正答率が平均的であったが,数値が若干異なる解答が散見された。本文から機能数や障害件数 などの期間の算出に必要な要素の抽出に時間を要したと思われるが,計算自体は複雑ではないので,落ち着い て計算して正答を導いてほしい。また,期間の算出をする際に,何を必要な要素として抽出するかは重要な観 点であるので,十分に理解を深めてほしい。 設問3 は,正答率がやや低かった。新システムの算出金額が正しいことを現行と比較し検証するテストは, 品質を高めるために重要である。こうしたテストは,金額に限らず,新システムの算出する数値が正しいこと を検証する局面において実施することが多いので,是非知っておいてもらいたい。

問10

問10 では,人材教育会社の講座サービスの変更を題材に,サービスの予算業務及び会計業務,サービス提供 に対する間接費の配賦及び直接費の割当てについて出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2(2)は,正答率がやや低かった。教室講座の録画を新たにインターネット講座管理サービスでも使用す る場合,これまで集合教育事業部に直接費として割り当てていたものを,間接費として二つの部に配賦変更す ることがふさわしい。本文中に示されたD 社の管理会計における直接費と間接費の定義を読み取り,正答を導 き出してほしい。 設問3(2)は,正答率がやや低かった。利用実態に応じた費用按分を実現するためにアクセスログを使用する という条件から,システムでサービスごとの利用者数や利用時間を取得し,費用をそれらで按分して配賦する ことを導いてほしい。

問11

問11 では,販売業務で利用される情報システムを題材に,システム監査人の独立性,リスク評価,監査手続 について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 のb は,正答率が低かった。具体的なアクセス権限の内容まで記述することを期待したが,単に“ア クセス権”としか記述していない解答が多かった。ひと言で“アクセス権”と言っても,参照権限と更新権限 とでは想定されるリスクが大きく異なることを理解して解答してほしかった。 設問2 のc は,承認者が受注入力できる場合,承認者自ら入力して承認までできてしまうというリスクがあ ることに気付けば,解答を導き出せたはずである。 設問5 は,正答率がやや低かった。得意先別販売リストの販売金額の適切性を確かめるためには,受注確定 だけでなく,業務及びデータの流れから出荷完了したデータを集計する必要があることに気付いてほしかっ た。

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く

配点

年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。

令和2年度10月試験の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)

参考:現行制度の配点

下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。

午前(80問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1-80801.25点素点

午後(11大問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1120点素点
問2-11420点素点

問1:問1は必須解答。分野は情報セキュリティ(試験要綱 別紙「応用情報技術者試験 午後試験の分野別出題数」44頁)

問2-11:問2〜11から4問選択。選択問題群の分野は経営戦略/システムアーキテクチャ/ネットワーク/データベース/組込みシステム開発/情報システム開発/プログラミング(アルゴリズム)/プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査(どの問番号がどの分野かは非公表)

出典PDF

IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。

区分問題解答例講評
午前問題冊子(5.1 MB)解答例(54 KB)なし
午後問題冊子(10.0 MB)解答例(251 KB)採点講評(209 KB)

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。

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