エンベデッドシステムスペシャリスト試験 平成22年度春期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。正答25問を収録しています。
問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。
正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。
午前Ⅰは高度試験・情報処理安全確保支援士試験の共通問題で、同じ日程の各区分で同一の問題が使われます。本サイトでは同じ正答を区分ごとに重複して持たず、1か所にまとめています。
この日程の午前Ⅰの正答は、プロジェクトマネージャ試験 平成22年度春期のページに収録しています。
25問。正答のみ。問題文は収録していません。
| 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 | 問 | 正答 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ア | 2 | ウ | 3 | ウ | 4 | エ |
| 5 | ウ | 6 | イ | 7 | ウ | 8 | イ |
| 9 | イ | 10 | イ | 11 | ア | 12 | エ |
| 13 | ウ | 14 | エ | 15 | ウ | 16 | ア |
| 17 | イ | 18 | イ | 19 | ア | 20 | イ |
| 21 | ウ | 22 | イ | 23 | ウ | 24 | ア |
| 25 | ウ |
解答例PDFに出てくる大問は3問(問1、問2、問3)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,マンション向けの宅配荷物受取システムを例にとり,セキュリティの確保,通信の仕様及びソフ トウェアに関する基本的な設計能力について出題した。 設問1 (1) は,セキュリティの基本的な考え方を理解していれば,正しい解答を導けるはずである。設問1 (2) は,システムの仕様を理解できれば,正しい解答が得られるが,システムの仕様とは関係のない解答が一 部見受けられた。 設問2 (1) は計算問題であり,正答率は高かったが,けたを間違えている解答が一部見受けられた。設問2 (2) は,システムの仕様と通信方式を理解できれば,正しい解答を導けるはずである。しかし,荷物を入れる タイミングについての記述がない解答や,ただし書きを無視した解答も一部見受けられた。問題をよく読んで 解答するように心がけてもらいたい。 設問3 は,制御部のタスクの機能概要を理解すれば解ける問題である。しかし,(2) のメッセージに含まれ る荷物データの情報として,不必要なものを答えている解答が一部見受けられた。最低限必要なものは何かを 十分に考察して解答するように心がけてもらいたい。
問2 では,PC から制御する天体望遠鏡を例にとり,通信I/F を介した制御の仕様理解や組込みソフトウェア 開発に必要な知識と設計能力について出題した。 設問1 (2) は計算問題であったが,有効けた数を考慮していない解答や,指示された角度に最も近い角度に回 転することの意味が理解できていない解答が一部見受けられた。 設問2 (1) は,タスク構成図を問う問題であったが,単純な構成であるにもかかわらず,モード管理タスクと 向き制御タスク,及び初期調整モードタスクと観測モードタスクとを取り違えた解答が見受けられた。表3 の タスク一覧の記述と一致しているかどうか,確認して解答するよう心がけてもらいたい。(2) はステッピング モータ制御の設計について出題した。正答率は高かったが,方位角モータと仰角モータに同時に駆動パルスを 出力していることを理解できていない解答が一部見受けられた。 設問3 は,設問1,2 に比べ正答率が低かった。(1) は方向記憶領域の更新と向き異常の判定とのタイミング が理解できれば解答できる問題である。(2) はタスク間で送受信されるメッセージのシーケンス図を書くこと によって,問題文のようなタイミングがどうしても発生してしまうことが分かる。このように,メッセージの 送受信と処理手順が文章によって説明されている場合,メッセージシーケンス図を書いてタイミングを確認し て解答するよう心がけてもらいたい。
問3 では,LED シーリングライトの開発を例にとり,制御対象である白色及びRGB3 色のLED に対し, PWM 信号のデューティ比を個別に制御することによって色合いを調整するとともに,PWM 信号を出力する期 間を制御することによって明るさを制御する方法について出題した。計算問題は比例計算であり正答率は高か った。一方,回路に関する問いでは正答率が低かった。 設問1 (1) の正答率は高かったが,デューティ比で解答すべきところをPWM の出力期間で解答しているもの が一部見受けられた。設問1 (2) の計算や設問1 (3) (a) の変化の正答率は高かったが,設問1 (3) (b) では特性が 温度変化に反比例するというような,誤った解答が見受けられた。 設問2 は,(2) では照度計が色を区別できないことを見落とさないように解答してほしい。 設問3 は (2) (b) の正答率が低かった。問題文から,図2 のタイマの中に着目して解答してほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
解答例PDFに出てくる大問は2問(問1、問2)です。
この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。
問1 では,自走式掃除機を題材として,センサ制御技術,性能評価,テスト手法などについて出題した。全 体として正答率は高かった。 設問1 (2) では,掃除機の仕様分析に関して,稼働時間,掃除状況の変化要因と発生した時間など,整理した 解答を期待したが,問題文から単語を拾っただけの解答が多く見受けられた。掃除機の動作状況を把握するの にどのような情報が必要か考察してほしい。 設問2 (1) は,異常状態の原因と対処方法に関する問題であったが,対処方法としては的外れな解答も散見さ れた。トルクが異常という設定なのだから,対処方法も,トルクについて言及するようにしてほしい。(3) の 読出し周期の問題では,距離データの読出し遅れを考慮しないで計算している例が多く見受けられた。周期的 な処理としては常識的な事項なので,遅れとなる条件をよく確認してほしい。 設問3 では,テストシミュレータ装置を使用した場合のタイヤの動きについて出題した。(1) のセンサの選 定では,掃除機の制御を前提に考えて,掃除機に使われているセンサを第一の候補としたい。また,今後,テ ストの自動化などが進むと思われるので,テストシミュレータ装置やそれを利用したテスト方法について理解 を深めてほしい。(2) のMPU 負荷率の問題では,割込みオーバヘッドを考慮せずに計算している例が多く見受 けられた。設問の条件をよく確認するようにしてほしい。
問2 は,野菜栽培工場を題材にした組込みソフトウェアに関する問題である。要求仕様の理解力,タスク構 成などのソフトウェア設計力,及びセキュリティに関する仕様追加における対応力について出題した。 設問1 では,(1) が専用シリアル通信回線に要求される通信速度に関する計算問題,(2) が制御シーケンスの データ構成に関する問題であるが,いずれも正答率は高く,要求仕様をきちんと理解した受験者が多かったと 考えられる。ただし,小数点第1 位を四捨五入した解答が一部見受けられた。問題文を落ち着いてよく読んで ほしい。 設問2 (2) (b) は,出力ユニットタスクでは保持していない項目を挙げている解答が一部見受けられた。図表 や問題文から,それぞれのタスクの役割やそれらの入出力が何かを読み取ってほしい。 設問3 は,要求仕様の追加への対応力に関する問題であるが,RTOS の利用に関する知識,特に排他制御に 関する知識があれば,正解を導けるはずである。(2)(a) では,資源に言及しない解答も一部見受けられた。資 源の獲得(ロック)と解放(アンロック)を用いて,具体的に解答してほしい。
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く
年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。
平成22年度春期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)
下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。
| 問番号 | 解答数 | 1問の配点 | 採点方式 |
|---|---|---|---|
| 問1-25 | 25 | 4点 | 素点 |
この回は3大問ですが、現行制度は2大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
この回は2大問ですが、現行制度は3大問です。出題数が違うので、現行制度の配点はこの回に当てはまりません。
IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。
| 区分 | 問題 | 解答例 | 講評 |
|---|---|---|---|
| 午前Ⅰ | 問題冊子(1.1 MB) | 解答例(37 KB) | なし |
| 午前Ⅱ | 問題冊子(965 KB) | 解答例(35 KB) | なし |
| 午後Ⅰ | 問題冊子(2.2 MB) | 解答例(70 KB) | 採点講評(59 KB) |
| 午後Ⅱ | 問題冊子(1.5 MB) | 解答例(67 KB) | 採点講評(62 KB) |
出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。