情報処理技術者試験 正答アーカイブ 2009〜2026年度・14区分の正答12,948問

応用情報技術者試験 令和4年度春期

応用情報技術者試験 令和4年度春期の正答と、IPAの出典PDFへのリンクです。この回は正答を収録できていません。理由は下に書きました。

この回について収録しているもの

載っているもの

  • 採点講評の全文(IPA原文、11件)
  • IPAの問題冊子・解答例・採点講評PDFへのリンク

載っていないもの

  • 午後試験の解答(表の読み順が崩れるため、解答例PDFへのリンクのみ)
  • この回の配点(年度ごとの試験要綱を読み取っていないため)
  • 図・表(出典PDFをご覧ください)

問題文は収録していません。IPAが公表している問題冊子PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。OCR(画像から文字を推定する処理)は行っていません。コードやビット列、数値が1文字変われば設問の答えが変わってしまうからです。

正答は、IPAが公表している解答例PDFから機械的に読み取ったものです。問題冊子PDFがスキャン画像のため、問題側の問番号と突き合わせる検算は原理的にできていません。解答例PDFの問番号をそのまま正としています。

午前

午前の正答は収録できていません。
IPAが公表している解答例PDFがスキャン画像で、文字情報が入っていないためです。この区分の解答例PDFとしては例外的なもので、他の回では文字が取り出せています。
IPAの解答例PDF(午前)を開く

午後

解答例PDFに出てくる大問は11問(問1、問2、問3、問4、問5、問6、問7、問8、問9、問10、問11)です。

この区分の解答は収録していません。
午後試験の解答例は「大問→設問→空欄記号→解答」の表の形で公表されています。これを文字として取り出すと列が混ざって読み順が崩れ、別の大問の解答がつながってしまいます。誤った対応づけを出すより、解答例PDFへのリンクに留めました。大問番号は解答例PDFに現れたもので、ここは信頼できます。

午後の解答例PDFを開く

採点講評(IPA原文)

問1

問1 では,通信販売サイトのセキュリティ対策を題材に,セキュリティ対策の不備による問題の再発防止策 の立案と攻撃に対する事後対策について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1 は,正答率がやや低かった。サーバで不要なサービスなどが起動している場合,サイバー攻撃によっ て悪用されることがある。セキュリティリスク低減のために,最低限必要なものを除き停止する対策が重要で あることを理解してほしい。 設問4(5)は,正答率が低かった。SIEM はログを統合管理し,ログの相関分析をリアルタイムに行うこと で,セキュリティインシデントの早期検知や分析時間の短縮を可能とする,セキュリティ対策に重要な仕組み であるので,覚えておいてほしい。

問2

問2 では,化粧品製造販売会社の事業戦略の策定を題材に,ゲーム理論を用いた企業活動における利害得失 とリスクに関する判断,及び意思決定について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(2)は,正答率がやや低かった。これまでA 社は,売上高を増やすことで営業利益を増やすという事業 戦略を採ってきた。売上高が増加すると,総費用に占める固定費の割合が高いので,営業利益の増加に大きく プラスに働いていた。しかし,景気が悪化すると,売上高が減少しても固定費は減らないので,逆に営業利益 を減少させる方向に強く働くことを理解してほしい。 設問2(1)は,正答率が低かった。ゲーム理論は,将来の起こり得る状態は予測できるが,その状態の発生確 率は不明である場合の意思決定に有効である。景気の見通し及び営業利益の予測の両方についての解答を求め たが,景気の見通しの不透明さだけを述べた解答が見受けられた。

問3

問3 では,パズルの解法を求める処理を題材に,その解法を,深さ優先探索,再帰処理,1 次元配列による 盤面の表現を用いて実装するためのアルゴリズム,プログラム及びデータ構造の特性について出題した。全体 として正答率は平均的であった。 設問2 のケは,正答率が低かった。添字x,3×3 の枠内の先頭の数字,mod(x, 3)の組合せを列挙すること で,ケが取るべき値を求めることができる。剰余や商の性質を理解し,着実に計算することで正答を導き出し てほしい。 設問3 は,正答率が低かった。下線②の“処理B”では,“マスを空白に戻す”のに合わせて,データ構造Z も数字を入れる前の状態に戻す必要がある。これを,Z の内容を実際に更新して行う代わりに,大域変数とし て導入したZ を,下線①の“処理A”で一時退避しておき,“処理B”ではそれを取り出すことによって実現で きることを理解してほしい。

問4

問4 では,クラウドサービスを活用した名刺管理サービスを題材に,システム構成及び性能要件を満たす適 正なサーバリソース及び料金の見積りなどについて出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1 のa は,正答率が低かった。PaaS の特徴の一つに,トランザクションの負荷に応じてサーバリソース をスケールアウト及びスケールインできることが挙げられる。問題文中に示された条件を過不足なく読み取 り,正答を導き出してほしい。 設問4(2)は,正答率が低かった。オンラインレスポンスの課題の原因である,FaaS の制約を回避するために は,トランザクションの実行間隔を制御する必要がある。その間隔の値を誤った解答が散見された。問題が発 生する境界値を正確に把握することは,システムを設計する上で重要であることを理解してほしい。

問5

問5 では,外部のサービスを利用することによる通信経路の変化を題材に,ファイアウォールへの通信負荷 の集中を避けるための方策について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(1)は,“送信元IP アドレスが示す,NPC,機器又はサーバ名”の正答率がやや低かった。送信元IP ア ドレスが示す機器として,IPsec ルータ1 又はIPsec ルータ2 を挙げる解答が散見された。図2 の経路では, IPsec ルータ1 と2 との間でトンネリングが行われるので,送信元IP アドレスが変わらないことを理解してほ しい。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。ルータによる経路制御は,ネットワークを流れるパケットの通信経路 を決定する重要な技術なので,経路表に登録される経路情報の内容について理解を深めてほしい。 設問3(2)のd の正答率は高かったが,e の正答率が低かった。e についても,本文に記述されたネットワーク 構成と通信内容を理解して,正答を導き出してほしい。

問6

問6 では,クーポン発行サービスを題材に,業務特性と使用する関係データベースの設定に応じた適切な排 他制御方式,連番管理方式について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問1(2)のd は,正答率が低かった。ALTER TABLE 文は,制約の追加,削除のほか,列の追加,変更など にも使われるSQL(DDL)であり,覚えておいてほしい。 設問1(3)は,正答率が平均的であった。制約を付けたテーブルに関連する業務要件,UNIQUE 制約違反とな るデータの組合せを不可とする業務要件については,正しく読み取れているようであった。 設問3 のf は,正答率が低かった。UPDATE 文は,連番のカウントアップをはじめ,表の更新に使われる SQL であり,SET 句の構文と併せて覚えておいてほしい。

問7

問7 では,Wi-Fi を使用したワイヤレスカメラを題材に,特定の条件が与えられたときの撮影時間の計算,状 態遷移及びバッファの使い方について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 は,正答率が低かった。通信障害が発生したときの状況を正しく理解することで,障害の及ぼす影 響,その対策などが考察できる。与えられた条件から状況を正しく理解して,正答を導き出してほしい。 設問3(3)は,正答率が高かったが,三つの処理の全てを挙げていない解答や,関係のない処理を挙げている 解答が散見された。各状態とその状態を維持するための理解が不十分であると考えられる。状態遷移は,組込 みシステムの設計ではよく利用されるので,ぜひ理解してほしい。 設問4(2)は,正答率が低かった。リングバッファは,通信などのインタフェース処理でよく利用される。名 称及びその仕組みについて理解を深めてほしい。

問8

問8 では,バス運行事業者とバスターミナル間で空席情報を連携させる処理を題材に,コード体系,ファイ ル形式,データの転送方法,及びデータ連携方式について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問4 は,正答率が低かった。FTP における転送データの欠落を検知するためには幾つかの方法があるが, 本問では空席情報ファイルのヘッダーレコードにデータレコード件数を含めることが示されており,この値を 用いてデータレコード件数を確認できることに着目して正答を導き出してほしい。 設問5 は,正答率が低かった。システム間のデータ連携においては,相手側システムの状態によって,期待 したデータが連携されないことも考えられる。そのため,データが連携されなかった場合を想定した事前の検 討が重要である。本問では,空席情報が取得できなかった場合,表示器に表示すべき項目を検討することで, 実施する処理の内容を導き出してほしい。

問9

問9 では,販売システムの再構築プロジェクトを題材に,調達とリスクについて出題した。全体として正答 率は平均的であった。 設問3(1)は,正答率がやや低かった。プロトタイピング手法による開発は,利用部門の意見の吸収に有効で あるが,追加・変更の要求事項の規模が膨らみ,開発コストの上昇や開発期間の延長を招いてしまうことがあ る。この対応策として,要求事項の提出時期,対応件数の上限について利用部門と合意し,限られた期間で要 求事項を正確かつ最大限に取り込むことが重要であることを理解してほしい。 設問3(2)は,正答率が低かった。請負契約では契約条件に織り込まれていない限り,発注者は成果物ができ 上がるまで品質状態を確認する権利はない。しかし,納品される成果物の品質を確保するため,受注者と合意 のもと契約に条項を追加し,発注者が納品前の中間成果物の品質状態を確認したり,レビューしたりすること が有効である。

問10

問10 では,業務日報機能や情報共用機能をもつ業務システムを題材に,インシデント管理や問題管理,及び 発生したインシデント,問題に対する具体的な施策について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2(2)は,正答率が低かった。機能的エスカレーションに伴い発生する待機時間の解消がポイントとなる が,運用課が主体的に,既知の誤りを調査し,回避策を適用することで,時間短縮が可能であることを本文か ら読み取って解答を導き出してほしい。 設問3(1)は,正答率が低かった。抽出条件に,“回避策”に関する解答をした受験者が多かった。回避策が策 定されていたとしても,根本原因や解決策の特定がされていなければ,再発インシデントが発生している状況 を解消することができないことを理解してほしい。

問11

問11 では,販売物流システムを題材に,外部委託先を含めた業務プロセスを理解した上で,監査で確かめる べきコントロール,監査要点に対応する監査手続について出題した。全体として正答率は平均的であった。 設問2 は,正答率が低かった。現状プロセスにおける不正リスクは理解されていることがうかがえたもの の,監査手続を策定する場合には,監査要点を適切に理解した上で,監査要点に対応した不正リスクを特定し て正答を導き出してほしい。 設問4 は,正答率が平均的であった。外部倉庫システムから出荷実績データを入手できない場合に,策定さ れた監査手続がどのような前提を踏まえたものであるかについては,正しく理解されていることがうかがえ た。その前提条件の信頼性を補完する追加の監査手続については,出荷と在庫との整合性を理解し,正答を導 き出すことを心掛けてほしい。

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)採点講評。採点講評PDFを開く

配点

年度ごとの配点は収録していません。配点と出題数は制度改定で変わるため、現行制度の値を過去の回に当てると誤りになります。この回の配点は、下の試験要綱PDFでご確認ください。

令和4年度春期の試験要綱PDF(配点はこの中にあります)

参考:現行制度の配点

下の値は情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.4(2025年4月17日)に載っている現行制度のものです。配点も採点方式も、この回のものではありません。出題数が現行制度と同じ回でも、本サイトはこの値をその回の配点として扱っていません。

午後(11大問)

問番号解答数1問の配点採点方式
問1120点素点
問2-11420点素点

問1:問1は必須解答。分野は情報セキュリティ(試験要綱 別紙「応用情報技術者試験 午後試験の分野別出題数」44頁)

問2-11:問2〜11から4問選択。選択問題群の分野は経営戦略/システムアーキテクチャ/ネットワーク/データベース/組込みシステム開発/情報システム開発/プログラミング(アルゴリズム)/プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム監査(どの問番号がどの分野かは非公表)

出典PDF

IPAが公開しているPDFへのリンクです。問題文はこのPDFの中にしかありません。

区分問題解答例講評
午前問題冊子(4.5 MB)解答例(113 KB)なし
午後問題冊子(10.5 MB)解答例(237 KB)採点講評(226 KB)

出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。この回の問題冊子PDFは、中身を測っていません。本サイトが測った範囲では、CBT公開問題を除く問題冊子はすべてスキャン画像でした。

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